ヒトデちゃん戦記

サッかみのブログです。

【S15使用構築】ラティハッサムReturns【最高/最終2014】

 

心震わす構築〜〜♪

ラティハッサムReturns〜〜♪

 

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 シーズン15、お疲れさまでした。

 これまでは高い集中力を要するサイクル軸のラティハッサムをレートで使う気になれずダラダラ過ごしてきましたが、USUMもいよいよ終盤。悔いを残さぬようにと、今期は序盤からラティハッサムを使ってレート2000を達成したいというモチベーションも高く、頑張ってレーティングバトルに挑戦しました。結果、ついに念願となる自身初のレート2000越えを達成することができました。

 これは、一人では絶対に達成できなかったことです。皆さんの支えがなかったらきっと途中で心が折れてしまっていたと思います。この場を借りて、改めて関わってくれた全ての皆さんに感謝を述べさせてください。本当にありがとうございました。

 

 以下に、今回使用したラティハッサムの構築をまとめます。自分の構築記事が、これからレートを頑張る人や、ラティハッサムを使いたい人の力になれたら、とても嬉しいです。

 一度はラティハッサムを手放してしまったけど、最後の最後にもう一度彼らの元に帰ってきた自分を、アニメ「BanG Dream! 2nd Season」の花園たえに重ね、構築名は「ラティハッサムReturns」とします。(11話「ホシノナミダ」及び12話「Returns」参照)

 

 

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TN:サッかみ
戦績:220戦 131勝 89敗
最終レート:2014
最終順位:135位

 

 

 

 

構築経緯

 

 自分はラティハッサム軸の構築が好きですが、これまでレートではラティハッサムをあまり使いませんでした。レートは対戦回数をこなさなければならず、一戦一戦に高い集中力を必要とするサイクルパーティは、自分の性格に合っていないと考えていたためです。

 しかし、オフ会などでラティハッサムを使ううち、サイクルの回し方に慣れて、少しずつ勝ち方がわかってきました。逆に言えば、今まで使用していたアゴギャラなどの積み構築は「通ったら勝ち、通らなかったら負け」と割り切って使用していたために、しっかりとした勝ち筋を作ることが自分にとって難しかったのです。

 ラティハッサムでオフの予選を抜けることが増え、自分の中で少しずつサイクルパーティを使うことに対する抵抗が減り、むしろ「勝ち抜くためにはサイクルパーティを極めなければならない」という意識が芽生え、再びレートでラティハッサムを使うことを決意しました。

 そしてシーズン序盤、ラティハッサムの構築を考えながら、これまたお気に入りのアブリボン軸の積み構築を使って遊んでいたところ、そのうちの1匹であったイワZバンギラスの性能に魅力を感じ、このポケモンをラティハッサムのパーティに活かせないかと考えました。

 参考:S7使用構築 アブリボンカバ剣 [最高2065最終2014] - 思考のゴミ箱

 バンギラスは特性「すなおこし」によってとくぼうが1.5倍になるため、特殊方面に対して強く出ることができます。またいわ・あくという受けられにくい優秀なタイプに加え高威力の一致技を持ち、さらにりゅうのまいを使うことでエースにもなり得ます。対面・積み・サイクルどの動きにも絡めていくことができる万能性を持ち、ラティハッサムが苦手とするポケモンに対して強めなので、この構築に採用するには相性抜群です。

 バンギラスにZクリスタルを持たせ、取り巻きとして以前グラさんが動画で使用していて気になっていたスカーフ霊獣ボルトロス+ゴツメ霊獣ランドロス、またミストフィールドを貼って状態異常を防げるカプ・レヒレを採用し、最後に最近受けループ等の対策枠としてお気に入りだっためいそう+サイコショックラティオスを添えました。

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 調べるとこの並びの構築はすでにいくつか存在しており、綺麗にまとまったメンツであると感じたため、この並びでメンツを固定し、対戦を繰り返しながら微調整を重ねていきました。

 これで一度1800を超えるも、そこから思うように勝ち上がれなかったため、この段階で一度構築を見直すことに。欠点として、相手の霊獣ボルトロスに極めて弱いことこちらの霊獣ボルトロスがスカーフで技をこだわってしまう不自由さ、などが挙げられました。

 これらの点を解消すべく、霊獣ボルトロスとつげきチョッキを持たせて耐久を上げつつ技を使い分けられるようにし、余ったスカーフを、スカーフ型が読まれにくいラティオスに与え、現在の構築となりました。

 

 

 

 

個体紹介

 

※一部、ポケモンの能力をHP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの順に H A B C D S と表記しています。

※調整について
・16n-1:定数ダメージ(天候、状態異常など)の効率を良くする配分
・6n-1:(主に)ゴツゴツメットのダメージ効率を良くする配分
・4n:半分回復きのみ(バンジのみなど)
・11n:性格補正による数値の無駄が少ない配分

 

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ラティオス f:id:scizor_gos:20181114023918p:plainf:id:scizor_gos:20181114023926p:plain

 

性格:ひかえめ (C↑ A↓)
特性:ふゆう
持ち物:こだわりスカーフ
配分:C252 D4 S252
能力:155-x-100-200-131-162
技:サイコキネシス/れいとうビーム/10まんボルト/なみのり

参考:[S5使用構築] 最高最終2112 (29位) 瞬間零殺ラティハッサム - ところてんの行方

 

 こだわりスカーフを持たせたラティオスです。シーズン5でクロブチさんが使っていたものと全く同じ型を使用しました。

 一般にラティハッサムに限らずラティオスはこだわりメガネを持っていることが多く、加えてラティハッサムでは霊獣ランドロスがスカーフを持っている例が多いため、このポケモンのスカーフはほとんど警戒されません。したがって、ゲッコウガメガゲンガー、+1のギャラドスや遅いボーマンダに対して奇襲をかけられます。これが決まると残ポケ数3対2からのスタートになるため、試合がぐっと楽になります。

 性格がひかえめなのは参考元と一緒で、10まんボルトゲッコウガをしっかり落とすため、また、おくびょうでは全体的に火力が足りないかなと思ったためです。

 ドラゴン技を採用していませんが、メガネ型のようにりゅうせいぐんでなんでも粉砕できるわけではないため、使用したい相手をボーマンダガブリアスなどのドラゴンタイプに絞った時、れいとうビームの方が都合が良いと考えています。また10まんボルトは、サイクル戦で残ったテッカグヤカプ・レヒレを押し切れます。

 エスパー技は威力重視でサイコキネシスを採用していますが、ぼうぎょが低い相手や、めいそうを積んでくる相手にダメージが狙えるサイコショックが欲しい場面もありました。環境によって使い分けるのが良さそうです。

 正直通りは悪いですが、彼がいないと重くなりがちなポケモンが多く、欠けてはならないメンバーだと感じます。選出回数こそ少ないですが、出場した試合では確実にいい仕事をしてくれるため、信頼は厚いです。

 

 

 

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ハッサム f:id:scizor_gos:20181114023917p:plainf:id:scizor_gos:20181114023927p:plain

 

性格:いじっぱり (A↑ C↓)
特性:ライトメタル→テクニシャン
持ち物:ハッサムナイト
配分:H236 A116 B60 D92 S4
能力:175-181-128-x-112-86
メガ:175-203-168-x-132-96
技:バレットパンチ/とんぼがえり/つるぎのまい/はねやすめ

調整
H:16n-1
B:ミミッキュの+2ゴーストZ確定耐え
D:特化サザンドラあくのはどうメガ前→後で確定耐え

参考:[S7使用構築] 最高2149 最終2113 純正ラティハッサム - ところてんの行方

 

 これまでずっと一緒に戦ってきた相棒ポケモン

 主な役割は、ミミッキュメタグロスなどの役割対象に対して受け出し、対面操作をする事です。自身が全抜きのエースとなるというより、しっかりと削って裏の圏内に入れることで、他のエースのサポート的な立ち回りをする事が多い縁の下のイケメン。

 いつも愛用させて頂いているシーズン7のクロブチさんの配分を、今回もそのまま採用しました。物理・特殊両方面に対してちょうど良い程度に固く、霊獣ランドロスミミッキュメガメタグロスなどの物理ポケモンのみならず、カプ・テテフなどの前にも強気に出していけます。

 恐らく最も有名なグラさんの調整 (H236 A108 B52 D92 S20) も似たような配分ですが、最近の環境だとSを準速ガラガラ抜きにするメリットは正直薄く、また自分のパーティにはアローラガラガラに強いポケモンが多いため、その分をAとBに回したこの調整が一番好みです。(一度だけ75族抜きガオガエンと同速対決になり試合に負けた事があるので、Sはあるに越したことはないのかもしれませんが……)

 選出時は、全体的に通りが悪くても、通したい自分の他の2匹が相手のミミッキュ等に薄いと感じたら、積極的に出していきます。メガハッサムは相手にとっても倒しにくい厄介なポケモンですので、なんとかして倒そうとしてくる隙を突きながら立ち回り、こちらのエースを押し付けて負担をかけていきます。

 

 

 

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ボルトロス (れいじゅうフォルム) f:id:scizor_gos:20190618154230p:plainf:id:scizor_gos:20190618154234p:plain

 

性格:ひかえめ (C↑ A↓)
特性:ちくでん
持ち物:とつげきチョッキ
配分:H164 B4 C116 D84 S140
能力:175-x-91-198-111-139
技:10まんボルト/ボルトチェンジ/めざめるパワー(氷)/くさむすび 

調整
H:16n-1
C:11n
D:余り
S:準速85族(実値137)+2

 

 もともとこのポケモンにスカーフを持たせて運用していましたが、優秀な技を使い分けできないことを不便に感じ、また対ボルトロス入り構築での不利を感じて、特殊方面に厚いチョッキボルトロスに型を変更しました。

 主な役割対象は、真っ先には霊獣ボルトロス。その他、カプ・レヒレテッカグヤに対して打点を持ちつつ、じめんとでんきを無効化できる優秀な性能とチョッキの耐久力からボルトチェンジでサイクルを回せる万能ポケモンです。チョッキを身にまといつつくさむすびを採用したことで、カバマンダガルド、カバリザなど、カバルドン絡みのサイクルにかなり強気に動けるようになりました。

 配分も、スカーフ運用時にだいぶ苦しめられた霊獣ボルトロスを意識した調整を施しました。参考にしたじゅんさんのブログに掲載されているきのみ霊獣ボルトロスのうち、ひかえめ H236 D140の調整までなら、めざめるパワー→くさむすび→めざめるパワーで99%以上の確率できのみを発動させずに倒すことができます。また相手のめざめるパワーは2発は耐える事ができ、S132振り(実値138)よりも速く行動できるため、対面からであればほぼ確実に処理することができます。

 特殊耐久が思ったよりも厚く、めいそうレヒレ等に対してとても優秀な働きをしてくれました。ただし、ステルスロックを抜群で受けてしまうため、注意が必要です。

 

 

 

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ランドロス (れいじゅうフォルム) f:id:scizor_gos:20181114023915p:plainf:id:scizor_gos:20181114023924p:plain
 

性格:わんぱく (B↑ C↓)
特性:いかく
持ち物:ゴツゴツメット
配分:H212 A4 B252 D20 S20
能力:191-166-156-x-103-114
技:じしん/がんせきふうじ/とんぼがえり/はたきおとす

調整
H:16n-1 かつ 6n-1
B:特化
S:準速61族抜き

 

 ゴツゴツメットを採用した物理方面に固すぎる霊獣ランドロスです。いつもならスカーフで採用するところですが、後述の理由から今回は型を変更しようと決断。以前グラさんが実況動画で使用していたスカーフボルト+ゴツメランドの並びを試したいと思ったので、わんぱくゴツメ型で採用しました。(結局ボルトロスはチョッキ型になりましたが……)

 ラティハッサムのパーティには非常に多く霊獣ランドロスが採用されていますが、そのほとんどはサイクル性能の高いこだわりスカーフ型です。使い勝手は良いですが、最近では「ラティハッサムランドロスはスカーフ」という型読みをされることが少なくありません。というか、むしろ多いです。

 このような状況において、ゴツメランドはその役割以上の働きをします。例えば、相手のガルーラは多く初手メガシンカしてねこだましを使用してくれます。また、メガリザードンXは本来スカーフランドロスでは後出しサイクルで受ける事が出来ないため、ガンガン出てきて攻撃して来ますが、思いのほか固いランドロスからゴツメのダメージを受けてしまい、逆に相手が反動で削れて機能を失うこともしばしばです。

 いかくとゴツゴツメットが本当に相性がよく、多くの物理ポケモンを後出しから返してきた優秀なメンバーです。ラティハッサムに最も相性の良いサブだと思います。

 4つ目の技の枠は、最後まで悩みました。先述のように後出しから仕事させることが多く、この枠の技は正直ほとんど使う暇がなかったのです。ステルスロックやどくどく、じわれなど様々な技を試しましたが、最終的にぬまゴリラさんのアドバイスから、受け出しにくるポリゴン2やテッカグヤ等に同時に役割が持てて扱いやすいはたきおとすを採用しました。結果、カビゴンを役割対象に入れることもできるようになり、対戦が楽になりました。

 

 

 

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カプ・レヒレ f:id:scizor_gos:20181114023913p:plainf:id:scizor_gos:20190618154232p:plain

 

性格:ずぶとい (B↑ A↓)
特性:ミストメイカ
持ち物:ウイのみ
配分:H236 B196 C20 D36 S20
能力:175-x-176-118-155-108
技:なみのり/ムーンフォース/めいそう/てっぺき

調整
H:16n-1
B:特化メガボーマンダの+1すてみタックル93.8%耐え
C:H4メガギャラドスムーンフォースで確定2発
D:C252メガゲンガーヘドロばくだん確定耐え
S:S4振りフォルムチェンジロトム(実値107)抜き

参考:【ポケモン育成論まとめ】カプ・レヒレ(カプレヒレ)の調整と対策 USUM - 絶対弱者

 

 パーティのみず枠。以前はミズZで負担をかける役割でしたが、今回は耐久型の採用。回復きのみとして、性格バレしにくく、むしくいを使いそうな性格のポケモンが混乱しやすいウイのみを採用しました。めいそう+てっぺきにより、カバマンダガルドやポリクチなど、色々なパーティに対して役割を持ちます。また終盤の詰め筋としても優秀です。特性ミストメイカーにより味方の状態異常を無効化できる点も素晴らしく、カバルドンのあくびループや、ポリゴン2のでんじは・トライアタック、ギルガルドのどくどくなど、厄介な相手への対策札となります。

 最初はてっぺきの枠をリフレクターで使っていました。味方も壁の恩恵を受けられる事が魅力でしたが、それよりもレヒレが居座る事が多く、またミミッキュなどが強引に積んでくる動きに対応できなかったため、てっぺきに変更しました。

 調整は、じゅんさんのブログを参考にアレンジしました。

 ウイのみを持たせているのにHPが4nではなく16n-1ですが、パーティにバンギラスがいることと、ステルスロック下でのサイクル戦を考慮して、HPは175としました。また、参考にした調整 (H244 B196) の「特化メガボーマンダの+1すてみタックル93.8%耐え」はH236 B196でも実現できたため、余りを他の能力値に配分しました。

 みず技はねっとうとなみのりが候補でした。ねっとうは一見ミストフィールドとアンチシナジーですが、メガ前のギャラドスにやけどを狙えたり、相手がみず技にボーマンダを受け出しづらくなったりと長所もありました。ですが、このポケモンが役割対象に挙げるカバルドンメガクチートに対し、ダメージが以下の通り。

 ねっとう
 →H228D140カバルドン:46.2~54.7%の乱数2発 (60.1%)
 →H252メガクチート:+1で44.5~53.5%の乱数2発 (31.2%)

 なみのり
 →H228D140カバルドン:51.8~62.2%の確定2発
 →H252メガクチート:+1で49.6~59.2%の乱数2発 (99.6%)

 ねっとうではギリギリ届かないダメージをなみのりで補うことができるということで、なみのりを採用しました。(ぬまゴリラさん、アドバイスありがとうございます。)

 

 

 

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(でけえ。)

 

バンギラス f:id:scizor_gos:20190618154231p:plainf:id:scizor_gos:20190618154233p:plain
 

性格:ようき (S↑ C↓)
特性:すなおこし
持ち物:イワZ
配分:A252 D4 S252
能力:175-186-130-x-121-124
技:ストーンエッジ/かみくだく/ほのおのパンチ/りゅうのまい

参考:S7使用構築 アブリボンカバ剣 [最高2065最終2014] - 思考のゴミ箱

 

 この構築の一番のエース。先述の通り、対面・積み・サイクル全ての性能を持つ大怪獣、まさに"GOD"ZILLA。

 HPは無振りで175 (16n-1) あり、ぼうぎょもとくぼうも既にかなり高いため、攻撃性能を落とさないAS極振りです。最初は、A252 B12 D4 S236という配分を採用していました。Sラインは236振り (実値122) で竜舞後最速113族 (ジャローダなど) 抜きに出来て、Bに12振ると霊獣ランドロスのじしんの乱数が変わるためです。ですが、よくよく考えると竜舞前のS実値122~124は激戦区だったので、準速70族やその+1まで抜ける最速にしておいたほうが不都合がないだろうと思い、振り直しました

 メガシンカすれば性能はさらに上がりますが、相性の良いハッサムと同時選出したかったので、イワZを持たせました。これにより、非メガでありながら簡単に受けられない破壊力を持つようになり、より相手に圧力をかけやすくなりました。具体的に言うと、+1ワールズエンドフォールで、カプ・レヒレがほぼほぼ一発で倒せます。またBにあまり振っていないテッカグヤもほぼほぼ一発で倒せます。

 かみくだくは一貫しやすい技として優秀でした。タイプ一致でギルガルド等に抜群がとれ、+1かみくだくで耐久に薄いメガメタグロスならほぼ落ちます。

 3つ目の攻撃技として、最初はカビゴン等を意識した格闘打点としてけたぐりを採用していましたが、カビゴンワールズエンドフォールでも押し切れそうであったので、ナットレイカミツルギ等にも打点が見込めるほのおのパンチに変更しました。

 ヒートロトムやサンダーなど、ハッサムが呼びやすく苦手なポケモンに対してかなり強く、1,2サイクルほど回した後にこれらのポケモンの前でりゅうのまいを積むことで、相手のパーティのサイクルを容易に崩すことができます。

 本構築の崩し枠でありながら幅広い役割を持つ万能性を持つがゆえに、気を抜くと役割過多となってしまいます。周りのポケモン達でサポートし、いかにしてこのポケモンを大切に扱うかが、勝負のカギとなります。

 

 

 

 

主な選出・立ち回り

 

 基本選出と言える組み合わせはなく、相手のパーティに合わせて、柔軟にポケモンを選択してサイクルを回すことになります。おおよそのイメージですが、ラティオスボルトロスバンギラスは特殊に強く、メガハッサムランドロスカプ・レヒレが物理に強いため、これらの役割を意識しながらメンバーを選択します。

 

 

・カバマンダガルド

 上記の3匹はてっぺき+めいそうカプ・レヒレが非常に強く役割を持ちます。また、くさむすびとめざめるパワーを持つ霊獣ボルトロスも柔軟に動けます。相手のギルガルドがどくどく型であればミストフィールド下でバンギラスが強引に積む動きもできますので、主にカプ・レヒレを軸に選出を考えます。メガボーマンダに一瞬でもスキを見せると全抜きされかねないため、常に警戒をしつつ立ち回ります

 

・ヒトムレヒレグロス

 イワZを持ち、かみくだくを使えるバンギラスが3匹にとても刺さります。特に相手はメタグロスでなんやかんやバンギラスを倒そうとしてきますが、実は+1かみくだくで削れたメタグロスを容易に倒すことができるため、バンギラスが受からずにイージーウィン、なんてこともありました。

 バンギラスは相手側の取り巻きである霊獣ランドロスに若干不利で、りゅうのまいに受け出された場合スカーフを警戒して一度引かなければなりません。実際は回復きのみ持ちのビルドアップ型やZ型なども居て、このタイミングでみがわりを使われてしまい、苦戦を強いられることもありました。相手の受けをいなしつつ、いかにバンギラスのHPを残して相手を削れるかがポイントです。

 

・ガルランドゲコガルド

 ガルーラは必ずと言っていいほど選出されるため、ゴツゴツメットを持つランドロスを軸に考えます。どくどくギルガルドやどくびしゲッコウガをケアするならカプ・レヒレを選出に絡めたいところ。相手の崩し枠であるデンジュモク等にスキを見せないように立ち回る必要があります。
 
・リザグロス

 メガリザードンXを警戒し、ランドロスカプ・レヒレを少なくとも1匹は選出に絡め、メガメタグロスミミッキュキノガッサ・ポリゴン2あたりに強めなハッサムともう1匹でサイクルを回します。相手にリザードンがいますが、この構築相手にはハッサムが活躍してくれます。この構築に入っているポリゴン2は特性ダウンロードでじこさいせいを持たない場合が多いため、ハッサム等で受けながらしっかり削っていきます。

 

・ポリクチミミ

 ダウンロードポリゴン2→メガクチートの並びがキツく、火力も高いためなかなか難しいですが、ハッサムランドロスカプ・レヒレの物理方面に強いポケモンを選出していなします。クチートに対してはハッサムバレットパンチが等倍で入るため、相手のほのおのキバに警戒しつつ上手く立ち回ればハッサムで締めるプランもとることができます。

 

アゴギャラ

 アーゴヨンの圧力が強いですが、わるだくみをされなければ砂下のバンギラスアルティメットドラゴンバーンさえ耐えてしまうため、バンギラスを上手く使って返すプランを取ります。相手のギャラドスに強いカプ・レヒレアーゴヨンに抜群を取られますが、ミストフィールドを貼ることでバンギラスが受けるドラゴン技を半減できるため、わるだくみを積まれても返せるようになります。

 

 

 

キツいポケモン、構築など

 

・受けループ

 かなりキツいです。バンギラスの+1ワールズエンドフォールは相手の物理受け (ドヒドイデエアームドテッカグヤなど) を一撃で倒すことはできず、耐えて回復されたり、てっぺきを積まれたりします。とんぼがえり+ボルトチェンジのサイクルをしながら相手を削り、スキをみてバンギラスで積んでいくことになりますが、これを完全に受けきられるか、相手の役割破壊技でとんボルサイクルを崩されると負けに直結します。相手側から見てもキツそうではあるため、何かしら有効な立ち回りがありそうなものですが、なにぶん数が少ないため、練習不足です。

 

バシャーモ軸、ルカリオ

 エースであるバンギラスが通しにくく、ランドロスカプ・レヒレでの受けも相手の技構成に依存するため、安定しません。また相手の火力が高すぎて、仮に単純な物理型であっても受け出しの時に大ダメージを受けてしまいます。

 

・のろいカビゴン

 まず、対面でカビゴンを処理できそうなのがバンギラスのみで、相手のじしんは耐えるためりゅうのまいは積めますが、Zワザを読まれて引かれるとかなりキツいです。加えてHB振りののろい型だったら、倒す手段が完全になくなります。終盤でランドロスにはたきおとすを搭載したため、これが通れば少し楽になるかもしれません。

 

ジャローダ

 めざ炎を持っていればハッサムも削られ、無くてもへびにらみを使われるとまひ状態にさせられるため、その後の立ち回りが安定しなくなります。ラティオスれいとうビームを持ってしても一撃で倒すことはできないため、壁を貼られたり睨まれたり、確実に何かしらの仕事をされてしまいます。

 

・高耐久特殊みずタイプ (スイクンミロカロスなど)

 有効打点がボルトロスラティオスのでんき技のみと言って良く、このためめいそうやミラーコートによってプランを崩されやすいです。カプ・レヒレでめいそうを積みまくるプランも、有効とは言えない気がします。

 

・クサZ持ちウルガモスヒードラン

 バンギラスカプ・レヒレが役割破壊Zで飛ばされると、なすすべなく負けてしまいます。経験と勘で、クサZ読みバックを決めればまだいけるかもしれません。最近は特性むしのしらせのみがわり+むしのさざめきウルガモスなどもいるため、バンギラスだけでウルガモスを見ているのはこの構築の欠点かもしれません。

 

・ヌオー

 どくどくなどの状態異常技を採用していないため、打点が霊獣ボルトロスくさむすびしかありません。したがって、これを警戒されて引かれると途端に苦しいです。余談ですが、バンギラスかみくだくを急所に当てつつぼうぎょダウンを引けば次のターンのワールズエンドフォールでほぼぴったり倒せます。(犯罪)

 

 

 

 

QRレンタルチーム

 

 ラティハッサムは何かと準伝を多く要するため、パーティを作成するのが大変です。本パーティのQRを公開しますので、興味があればまずはぜひ試してみてください。

 

 

 

終わりに

 

 大好きなポケモンであるハッサムを採用したパーティでレート2000を達成できたことを、本当に夢のように思います。

 先日、ポケモン剣盾にはガラル地方に生息しないポケモンを送ることができないと、公式発表がありました。

 ハッサムがガラル地方に登場するかはわかりません。仮に登場しても、これまで戦ってきたラティハッサムの面々が全て登場することは、ほぼ無いでしょう。

 自分は「好きなポケモンと共にレート2000を達成する」ことを目標に、これまでシングルレートを続けてきました。一時期はモチベーションが上がらず、「次回作では本気出すかぁ」という感覚で過ごしていましたが、今回の発表で、「いつまでも好きなポケモンと戦えるとは限らない」ということを思い知らされました。

 800種類に近い全国図鑑ポケモン全てを使って対戦できるのは、しばらくはこれが最後になるかもしれません。もし、好きなポケモンと叶えたい目標がある人は、残りのシーズン、悔いを残さないように頑張ってほしいです。

 

 

皆さんの大好きなポケモンが輝くことを願っています。

 

 

 

 

 

Special Thanks

リムショット (共にレートしてくれた)
・しろゼツ (レート宅提供)
・ぬまゴリラさん (調整等アドバイス)
・nkmr (めざ炎ラティオス提供)
・ゆきEXさん (ひかえめラティオス提供)
・その他応援してくれたみんな

ありがとうございました!!