【S8シングル構築】夏色ペリグドラハッサム【最終775位/レート1951】
はじめに
サッかみです。
剣盾が発売しておよそ9ヶ月、シーズン1からずっと乗りたい乗りたいと言い続けていた3桁順位にようやく到達することができ、しかも最終3桁でシーズンを終えることができました。
今まで以上に対戦に熱を注いだシーズンであったので、備忘録として今シーズンの構築を本記事にてご紹介いたします。誰かの参考になれば幸いです。
また、自分はYouTubeにて、ランクバトルの対戦動画の投稿や配信を行っています。今回の構築を使用した対戦もアップロードしていますので、ぜひご視聴ください。よければチャンネル登録して、継続的に見て頂けると嬉しいです。
構築名は『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』より、現在(8月1日)開催中のイベント『夏色サンシャインデイズ』から。 雨構築は暑い夏に涼を感じられるステキな構築です。
↓構築概要+レンタルコード
TN:サッかみ 背番号:212
最終成績:1951 / 775位
最終戦績:183戦109勝74敗
構築コンセプト
・環境的に刺さっていると感じたキングドラを通す。
・キングドラ、ウーラオス、ミミッキュなどで対面構築的にテンポを取り、ハッサムで試合を締める。
・構築全体で対面性能が高い構成のポケモンや強力な先制技を多く配置し、試合展開のプランを柔軟に組み立てられるようにする。
構築経緯
DLC第1弾『鎧の孤島』から、自分が最も好きなポケモンであるハッサムが遂に剣盾にも登場しました。USMではラティハッサムを使用してレート2000を達成したこともあり、USMでも共に戦い抜いた相棒ということで、ハッサムを軸に構築を考えることにしました。
【S15使用構築】ラティハッサムReturns【最高/最終2014】 - ヒトデちゃん戦記
しかし、今作ではハッサムはメガシンカできず、はねやすめ、はたきおとすなど優秀な技をいくつか失っており、USMと比べて扱いにくい印象を受けました。加えて、元がほのおタイプであるエースバーンの台頭、それに対応するいかくギャラドスの増加など、シーズン8の環境はハッサムにとって絶望的であると思われました。
それでも、ゴリランダーやトゲキッス、ミミッキュなどに強いという確固たる長所もあり、その持ち前の耐久の高さと、代名詞であるバレットパンチの縛り性能の高さを評価してハッサムを続投。これらを活かしながらハッサムを使うならば【雨構築】の軸に組み込むのが良いと考え、取り巻きを考えていきました。
雨構築とは、特性『あめふらし』や『ダイストリーム』によって天候を雨にし、その恩恵を受けながら戦う構築のことです。雨が降っているとみずタイプの技の威力は1.5倍になり、さらにほのおタイプの技の威力は半減になります。また天候が雨の時すばやさが2倍になる特性『すいすい』など、雨の時にはたらく特性を活かして戦います。
今回は、あめふらし要員としてペリッパー、すいすいアタッカーとしてキングドラを選択しました。
あめふらし要員にはペリッパーの他にS8で解禁となったニョロトノがいます。こちらはペリッパーよりも耐久のバランスが良く、ほろびのうた、アンコールなど器用な技を使えることが魅力ですが、交代技を持たないためサイクル運用が難しい、みず単タイプのためそれ以外の打点が乏しい、流行りのゴリランダーに縛られやすい、などが弱点です。
これに対しペリッパーは、みず・ひこうの複合タイプで、あめふらしと相性の良い一致技『ぼうふう』が使え、交代先にも一貫を取りやすいこと、じめん技の一貫を切れること、何より優秀な交代技『とんぼがえり』を覚えるため、サイクル運用しやすいことなどがメリットです。HPに厚くすると環境に多いゴリランダーの鉢巻グラススライダーも耐え、通りの良いぼうふうを押し付けられます。これらの点から、ニョロトノではなくペリッパーを採用しました。
構築のエースとなるすいすいアタッカーには、キングドラを選択しました。
破壊的な威力の雨下みず技に加え、高威力のダイドラグーンはダイマックスでの撃ち合いで非常に強力です。加えて今作から『ぼうふう』を新たに習得し、雨構築の天敵でもあるくさタイプに高い打点を持つ他、ダイジェットとして使用することでさらにすばやさを高められるようになりました。また特殊エースは現在の環境では通りが良く、安易な受けを許さない特殊技の攻め性能と高いダイマックス状態での撃ち合い性能もキングドラの魅力です。
みず・ドラゴンの複合タイプは耐性も優秀で、みずタイプが苦手とするくさ、でんきなどの技を等倍で受けられます。またほのお技を1/4で受けられ、数少ない弱点であるドラゴン、フェアリー、フリーズドライなどの技ははがねタイプにいまひとつである点も、ハッサムと相性が良いです。何よりハッサムの隣には青色のドラゴンが似合うため、キングドラをエースとしました。ハッサムと並ぶと顔が良すぎてニヤニヤしてしまいます。
この時点で、特にアシレーヌ、マリルリ、ラプラスなどキングドラに打点を持つ相手のみずタイプが苦しいと考え、これらのポケモンを牽制できるよう、パッチラゴンを選択。
残り2枠に、ウーラオス、ミミッキュを選択することで、構築全体の対面性能を高め、一旦チームがまとまりました。
この6匹でずっと潜っていましたが、構築全体でのフェアリーの一貫が気になったため、パッチラゴンをジバコイルに変更。最終日はこの並びで最高順位を更新し、シーズン8は終了しました。
個体紹介
※一部、ポケモンの能力をHP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの順に H A B C D S と表記しています。
※調整について
・16n-1:定数ダメージ(天候、状態異常など)の効率を良くする配分
・16n+1:定数回復(グラスフィールド、たべのこし等)の効率を良くする配分
・B<D:相手の特性『ダウンロード』で相手のとくこうを上げさせない調整
ハッサム (NN:ハイビスカス)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:テクニシャン
持ち物:こだわりハチマキ
配分:H252 A252 S4
能力:177-200-120-x-100-86
技:バレットパンチ/とんぼがえり/ばかぢから/ダブルウイング
調整
H:極振り&16n+1
A:特化
S:4振り(ミラー意識)
最高の相棒。NNは鮮烈に赤い花の名から。
ダイマックスとの相性の悪さやエースバーンの台頭が向かい風かと思いきや、エースバーンは特性リベロのためバレパンが等倍で通る場合が多く、ダイマックス終了後の詰め筋として不利では無いように感じました。むしろエースバーンの流行により逆に他のほのおタイプが減少傾向にあること、使用率2位のゴリランダーに明確に強いことや、終盤に再流行したトゲキッスを先制技で縛れることなど、環境の穴を突くように刺さったその様はさながらガンマンのよう。雨という構築コンセプトが相手のほのおタイプを牽制していたこともあり、選出頻度も思いの外高く、大活躍でした。
調整はHAぶっぱ、残りを対ハッサム意識でSに4振りです。定数ダメージを抑える16n-1調整としてH236振り(実数値175)の選択肢もありますが、構築的にあまりサイクルしないことや、ゴリランダーへの後投げ運用も考えると、定数ダメージを受けることよりグラスフィールドでの回復量が多い16n+1調整となるH252振り(実数値177)推奨かなと思います。構築によりけりです。
最初はオッカのみを持たせたつるぎのまい型で使用していましたが、バレパン1発1発の威力が高いことや、ダブルウイングととんぼがえりが両方欲しいことなどを考慮してハチマキに変更。キングドラやミミッキュ、ウーラオスの削り残しの処理が主な仕事であったので、この変更は正解だったと思います。最後はハッサムでバレパン数回押して勝ち、という試合が多かったです。
バレットパンチと、有利な相手に後投げして雑に押せるとんぼがえりは確定。残り技として、はがねタイプやポリゴン2に押せるばかぢから、かくとうタイプやその他に対する高打点技としてダブルウイングを採用しました。構築や使い方によってダメおしやサイコカッターも面白そうです。ダイウォール運用も考えつるぎのまい等の補助技も悪くないと思いますが、技範囲が広いフルアタを自分はオススメします。
キングドラ (NN:エゾカンゾウ)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:すいすい
持ち物:いのちのたま
配分:H4 B4 C236 D12 S252
能力:151-x-116-159-117-137
技:ハイドロポンプ/りゅうせいぐん/ぼうふう/あくび
調整
H:奇数
BD:ダウンロード調整(B<D)
C:できるだけ高く
S:準速(ミラー意識)
本構築の大エース。NNは北海道の尾瀬こと『雨竜沼湿原』に咲く花の名から。
自身で雨始動できる&雨下で超高火力のダイストリーム、対物理での撃ち合いを有利にするダイドラグーン、雨が止んだ後のS確保&苦手がちなくさタイプへの抜群打点となるダイジェット、これら全てのダイマックス技が威力140で使える最強のポケモンです。
加えて、そこそこある耐久のおかげでダイマックスすると絶妙に硬く、+2技や抜群技を受けても大抵は耐えてしまいます。そんなポケモンがS実数値274から高威力のダイストリームやダイドラグーンを撃ち放ち続けるのだから、弱いワケがありません。
さらにダイマックスが終了した後でも、雨が止んでいなければ上からハイドロポンプ、りゅうせいぐん、ぼうふう等高火力で厄介な技を使用して退場することができ、削り性能がとても優秀です。この削りと合わせることで、裏のウーラオスのタスキ+ふいうち、さらにその裏のミミッキュと合わせて安全に相手を削り切ることができます。
C実数値が低いのでひかえめ+いのちのたま推奨。このため雨下でも+1エースバーンを抜くことができないため注意。本構築ではダウンロード調整を意識してCを若干削っていますが、CS252あまりHかDとかでもいいと思います。
技構成はハイドロポンプ、りゅうせいぐん、ぼうふうまで確定。強いので。残り1枠は一時ダイスチルのベースとなるラスターカノンを採用していましたが、ダイウォールが使えることがかなり強いと感じたので補助技にしています。撃ち逃げでアドが取りやすいあくびを採用していますが、攻撃技使う方が強いので使用頻度は低め。あまごい、みがわり、こらえる、かなしばり、えんまくなど他にも優秀な補助技が多いので、好みで選んで良いと思います。
命中不安技ばかりなので、基本的にダイマックスして運用。技外しはご愛敬。余談ですがAとCの実数値が同じでとびはねるやりゅうのまいも覚えるので、物理型で使用しても面白いかも。
ペリッパー (NN:ペリカンバナ)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:あめふらし
持ち物:こだわりメガネ
配分:H204 B4 C252 D12 S36
能力:161-x-121-161-92-90
技:なみのり/ぼうふう/とんぼがえり/ねごと
参考:https://lemipkmn.hatenablog.com/entry/2020/04/25/051308
雨始動&アタッカー要員。NNは名前そのまま。
構築経緯の項にも書いた通り、ゴリランダーのグラススライダーで縛られにくい複合タイプがとても優秀。有利な相手に後投げ→とんぼがえりで雨を降らせながら対面操作を行える点も魅力です。ステルスロックを抜群で受けるのは痛い。
今作ではキングドラが自分で雨を降らせられるので、選出必須ではありません。初速で抜けないドラパルトなどに対しあめふらしからキングドラを着地させたい時、ペリッパーの火力を通して圧力をかけたい時などに選出します。
補正は火力を重視したひかえめ型。ダイジェットを考えるとすばやさが欲しくもあるのですが、最低限の耐久を確保したかったため、HC型S微振りの好みの調整を参考にさせて頂きました。詳細は参考記事をご覧ください。カバルドン対面で天候を取れる&下からとんぼがえりできるれいせい型(C↑ S↓)もアリだと思いますが、今シーズンではジバコイルやポリゴン2の上から技を使えることが強かったです。
きあいのタスキ、とつげきチョッキ、しめったいわなどいくつか選択肢がある中で、今回はこだわりメガネを採用。物理メインの環境において、メガネペリッパーの一致技の通りは抜群です。思っていたより読まれにくく、相手の受け出しが全然成立せずそのまま倒し切ることもありました。
安定高火力のぼうふう、コンセプトのとんぼがえりは確定。みず技はハイドロポンプ、なみのり、ねっとう、それぞれ長所があるので、お好みで。それ以外の攻撃技であるれいとうビームやはたきおとすは正直あまり使用しないので、最後の1枠には補助技がオススメです。参考元の構築をはじめ、その他の雨構築のメガネペリッパーはこらえるになっていることが多いですが、今回はカバルドンへの後投げ→あくびの眠りを許しながらなみのりを強気に押していくことを考慮し、ねごとを採用しました。
タイプ一致ダイジェットが使えるので一応ダイマックス相性も○。ただしすばやさが遅いので注意。ただの雨始動要員としてだけでなく、ペリッパーダイマックスで詰めていくプランも頭に入れておくと、勝ち筋が広がると思います。
ジバコイル (NN:シデコブシ)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:アナライズ
持ち物:たべのこし
配分:H252 B4 C196 D4 S52
能力:177-x-136-192-111-87
技:ほうでん/ラスターカノン/ボディプレス/みがわり
調整:
H:16n+1
BD:端数
C:余り
S:4振り65族抜き
最終日直前にパッチラゴンと交代で入ってきた磁石。NNは『磁石花』の異名を持つと言われるコブシの花の仲間の名から。余談ですが、属名は『magnolia』と言うそうで、由来は違うそうですが磁石(magnet)を思わせる名が素敵。
アシレーヌなどのみずタイプを牽制するでんきタイプが欲しいのにフェアリーが一貫してしまって窮屈、という悩みを解決すべく構築に滑り込んできました。
みがわりを活かして運用したかったため、たべのこしを持たせました。アシレーヌなどの低速ダイマックスを誘いつつみがわりでターンを枯らすなど、器用な立ち回りを実現できたと思います。
調整はたべのこし効率を考えてHPに極振り、ブラッキーやニンフィア、ハッサムなどに上からみがわりが押せると強そうだと思い、すばやさを4振り65族抜きまで振りつつ、残りをできるだけとくこうに回して火力を高めました。
マヒを通せると嬉しいほうでん、でんきが通らないじめん等への打点としてラスターカノンを攻撃技として採用。更に、ドヒドイデ等に強くしつつ、ついでに受け構築に積極的に出していけるように、みがわり+ボディプレスで対応範囲を広げました。でんき技を読まれドリュウズなどに引かれても、みがわりを置いておけば交代を見てからボディプレスを当てられます。
このポケモンの前に使用していたパッチラゴンの詳細も、7匹目の個体紹介として後ろに記載していますので、よければそちらもご参照ください。
ウーラオス いちげきのかた (NN:ファムーラン)
※キョダイマックス
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:ふかしのこぶし
持ち物:きあいのタスキ
配分:A252 D4 S252
能力:175-182-120-x-81-163
技:インファイト/あんこくきょうだ/カウンター/ふいうち
調整
A:極振り
D:余り
S:最速(ミラー意識)
対面性能の鬼。NNは中国の武道『花架拳(かかけん)』から派生した『木蘭拳(ムーランけん)』の名の由来にもなっている伝説の女性『花木蘭(ファムーラン)』から。
すばやさが高く、あんこくきょうだとインファイトで極めて多くのポケモンに一致高打点を叩き込める上、タイプ一致の高威力先制技であるふいうちを使用できる、初手に繰り出しやすい安定ポケモン。あんこくきょうだが確定急所なおかげでいかくによる受け出しも許さず、相手を確実に大きく削ってくれます。
雨構築だからか、どうやら相手からは選出画面でれんげきのかたに見えるらしく、いちげきのかたをケアしていない選出をされてそのまま2,3体破壊することも少なくありませんでした。
『ダイマックスしなくても強いポケモン』をコンセプトとして採用しており、構築の対面性能を上げるため持ち物はきあいのタスキとしています。こだわりスカーフを持たせても面白そうですが、技の撃ち替えがしたいのでタスキで最後まで続投しました。
せっかくタスキで使用するので火力重視でいじっぱり型にするのも一考です。こうするとヌオーを押し切れるようになるのですが、初手ウーラオスミラーなことも結構多く、そうでなくてもS97が優秀なので、ようきで良いかなと思います。(いじっぱりだと、最速ゴリランダーを抜くことができません。)
タスキ型としての運用を考え、インファイト、あんこくきょうだ、ふいうちは確定。残り1枠は相手の物理ダイマックスを後発から返せるカウンターを採用しています。元々フェアリータイプへの打点としてどくづきを採用していましたが、最終日あたりで変更。ですが最終日はカウンターが読まれまくって痛い目に遭い続けたので、どくづきでも良かったかもしれません。
ほとんどダイマックスしませんが、ダイマックス技のことを考えるとキョダイマックスの方が得。妥協せずに特製ダイミツ入りダイスープを飲ませましょう。
ミミッキュ (NN:カルミア)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:ばけのかわ
持ち物:アッキのみ
配分:H36 A236 B172 D4 S60
能力:135-154-122-x-126-124
技:ゴーストダイブ/じゃれつく/かげうち/つるぎのまい
参考:https://pokesol.com/team/party15
行動保障のお化け。NNは『花言葉 怖い』で調べて出てきた花の名から。花言葉は『ambition(大望, 野心)』『treachery(裏切り)』(https://hananokotoba.com/kowai/#i-34より)
キングドラやウーラオスで作った数的有利を勝ちに繋げやすい詰め性能を評価して採用しました。調整の詳細は参考元の記事をご覧ください。
構築内にかくとう打点が2つ(ハッサム、ウーラオス)既に採用されているので、ドレインパンチは不要かなと考えました。代わりに、ダイマックスターンの消費で勝ち筋を作りやすいゴーストダイブを採用。やはりタイプ一致のゴースト強打点はあって欲しいものです。一時期ヌオーを意識しすぎてウッドハンマーを採用していましたが、最終日前後はてんねんヌオーに一切当たらなかったので正解でした。
キングドラの後発としても優秀ですが、キングドラが出せない時のダイマックスエースとしても非常に優秀。ミミッキュのばけのかわ・ゴーストダイブを含めた消費ターンや、ダイホロウでのぼうぎょダウン、かげうちのダメージなど、試合全体に影響を与える唯一的な役割を存分に果たしてくれました。
【補足】
以下のポケモンは最終日の2日前くらいまで、ジバコイルの枠で使っていたポケモンです。最終的に構築から外れていきましたが、非常に面白いポケモンだったと思います。よかったら参考にしてみてください。
パッチラゴン (NN:ストレリチア)
補正:わんぱく型 (B↑ C↓)
特性:ちくでん
持ち物:オボンのみ
配分:H180 A12 B164 D4 S148
能力:188-122-144-90-91-114
技:でんげきくちばし/だいもんじ/でんじは/みがわり
参考:https://ameblo.jp/volgross/entry-12608539184.html
相性補完で入ってきた地雷枠。NNは花の形が鳥の頭のようなオレンジ色の花『ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)』の学名から。
雨構築が苦手に感じるみずタイプのアシレーヌやマリルリなどに対して強いポケモンを模索。エースとしてではなく、役割対象をみずタイプに絞った補完枠として採用するのであれば特性ははりきりである必要はない、ということで命中安定をとってちくでんで採用。ロトムへの受け出しが安定してかつ相手のボルトチェンジを許さないことや、でんげきくちばしを使う際に一切の命中不安を伴わない点が優秀でした。
非常に奇抜なこの型は、『ちくでんパッチラゴンが使いたい』と友人のリムショット君に相談したところ紹介してもらったものです。詳しくは上記URLから参考元の記事をご覧ください。
有利対面でみがわりを置き、交代で出てきたポケモンにでんじはを入れ、痺れるまでみがわり→でんげきくちばしで削り、という風に、相手の構築を強く掻き乱してキングドラの補助をします。ただ火力はないのでポリゴン2などに簡単に受けられてしまう点は注意です。
終盤には調整を変え、持ち物をたべのこしに、だいもんじをほのおのうずに変えて使っても見ましたが、コチラもなかなか魅力的な性能を持っていると感じました。
補完枠として採用しているにもかかわらず選出画面での相手に与える圧力は凄まじく、半受け系をはじめ多くの構築の選出をグニャリと歪ませます。
選出パターン
初手に出し勝つことと試合全体の立ち回りを意識して選出を決定します。パターンは大きく以下の4つに大別されます。
①初手ウーラオスからテンポをとる
初手にウーラオスを投げて、高威力一致技+ふいうちで相手を確実に1匹以上削ります。ふいうちは読まれやすく、交代されてダイジェット等の起点にされることもあるため注意。逆に、ここの交代読みが決まると相手のパーティを半壊させられます。初手にゴリランダーと対峙してしまうと、ドラムアタック→グラススライダーで倒されてしまいがちなので、いるならハッサムに引いてとんぼがえりから組み立て直したいところ。
②初手キングドラで荒らし裏で詰める
初手のキングドラで出し勝ち→ダイストリーム、の流れを相手が受けられそうにない場合、この通りに動いて相手を確実に1匹持っていきます。ダイマックスが終わっても雨下でハイドロポンプやりゅうせいぐんを上から通すことができ、キングドラがひんしになるまでに相手全体をかなり大きく削ることができます。そうすれば後続のウーラオス、ミミッキュ、ハッサムなどで、テンポを崩さず攻め切ることができます。
③初手ジバコイルから相手の厄介な枠を処理する
受け系の構築やみずタイプなど、雨選出を遮るようなポケモンの相手をすることを意識して選出します。でんき技はじめんタイプに受け出されやすいので、みがわりなども駆使しつつ、相手を撹乱します。あくまで裏のエースの通りを補助するイメージを持つと、運用しやすいと思います。
ハッサム、ペリッパーのこだわり火力で初手から押していく、または出し負けや相手の交代による受けをケアしてとんぼがえりから有利対面を作るなど、サイクル展開でテンポをとります。有利対面から高火力で相手を大きく削り、相手が疲弊したところでダイマックスや先制技を通して勝つプランを見据えて行動します。
ミミッキュを初手に投げた試合は一度もなかったと思います。流石に裏に置いた方が強いと思いました。
苦手な構築、並び等
・じめん+みずのサイクル
具体的にいうとカバルドン+ドヒドイデやアシレーヌなど。ジバコイルやパッチラゴンがカバルドンに完全に受けられてしまうので、少し強気な立ち回りを強いられることが多かったです。ペリッパーのぼうふうが一貫する場合が多く、ペリッパーの自覚が勝敗を分けます。
・ラプラス入り
このポケモンがいるだけで雨選出が憚られます。キングドラを選出しないとどうしようもない時などは、仕方なくキングドラを選出し、ラプラスバック読みダイドラグーンなどを使用したりします。苦しいです。
・トリックルーム軸
キングドラの雨下珠ダイストリームでH振り輝石ポリゴン2を倒しきれないので、耐えられてトリックルーム→トリルアタッカーでダイマックス、と繋がれると打開される可能性があります。ミミッキュやウーラオスの行動保障、ハッサムでのタイプ受けを駆使してトリルターンを稼ぎます。トリルアタッカーがガラガラだと尚更キツい。
・相手のキングドラ
ミラーを安定して制するためにはこちらのキングドラを先に展開してダイジェットを積んでおかないといけないので、立ち回りが窮屈になりがちです。どうせ相手もひかえめと思われるので、魂の同速勝負を仕掛けるのもアリ。
総括
最終3桁、が目標で意気込んでいた今シーズン。最終日、初めて乗った3桁から連敗で転落し、もう撤退しようと考えたところから、負けじと対戦を重ねて最終順位を3桁で終えることができました。
3桁付近の上位帯で、何時間もぶっ通しで対戦し、また自信が目標とする記録をかけた緊張の試合を繰り返したことは、自分にとって大きな経験値になったと思います。
最終順位を更新したのが朝の8時半で、ここから2000に乗るのは厳しいと考えて勝ち逃げしましたが、もう少し時間があればレート2000目指して戦い続けていたことだろうと思います。実際少しずつ勝てるようになっていたので、それがちょっと心残りです。
最終3桁、人によっては何ら大したことのない結果かもしれませんが、剣盾発売からずっと目標として掲げてきた自分にとっては、十分で、大満足な結果でした。次は剣盾レート2000に目標をシフトして、また来シーズンも楽しんでいきたいと思います。
ハッサムが出てからというもの、今までとはモチベーションがまるっきり違ったので、やっぱり好きなポケモンの力というのは偉大だなと感じました。やっぱりハッサムなんだわ!!
次のシーズンは、ハッサムでレート2000に乗るぞ!
Special thanks
リムショット:構築原案、戦友
よっちー:構築相談、戦友
ツカサ:戦友
ましゅまろ。:パッチラゴン個体提供
フォロワーのハッサム使いの皆さま
その他応援して頂いた皆さま
ありがとうございました!