【S18シングル使用構築】ドラパハッサム・トロイメライ【最終486位】
「選んでよ」
はじめに
ハローどうも、サッかみです。相棒のハッサムと一緒に、シングルのランクバトルをやっています。
シーズン18お疲れ様でした。ここ数シーズンはリアル(就活)の方が非常に忙しくポケモンから距離を置いていましたが、5月後半になり少し落ち着いたと見えて、今期よりランクバトルに舞い戻ってきました。
そのような背景もあり、今期は最終3桁でフィニッシュすることを目標に細々とやっており、最終結果は486位・レート1909と控えめではあるものの、忙しい中しっかりと目標を達成できたことで、充実したシーズンになったと感じています。
1900達成したところで終了したため最終成績は見劣りするかもしれませんが、まだまだ伸び代のある構築だと感じたので、今期も記録として構築記事を残しておこうと思います。まあ構築記事は自己顕示・自己満足の一端なので、どんな順位で書いたって構わないのでね。
また私はYouTubeにてポケモン関連の実況動画やポケカの開封動画などを投稿しています。今期の使用構築に関する動画も幾つか投稿しようと考えているので、よければチャンネルに遊びにきてくれると嬉しいです。ぜひチャンネル登録お願いします!
構築概要
TN:サッかみ 背番号:212
最終成績:1909 / 486位
最終戦績:202戦 118勝 84敗
構築コンセプト
・環境に刺さっていると感じた珠ドラパルトを軸とする。
・サイクルによる削りと対面操作からエースを通す。
構築経緯
今期序盤からいのちのたまドラパルトに注目していました。
ドラゴン+ゴーストという一貫しやすい&ダイマックスでの撃ち合いに強い優秀なタイプを持ち、かつ最近の環境にはノーマルタイプのポケモンはとくぼうに厚いポリゴン2くらいしかおらず、またフェアリータイプのいない構築も少なくない等、ドラゴンorゴーストのどちらかが一貫している構築が多く、環境に通しやすいと考えました。
このポケモンを軸に、カバルドン+ドラパルトやラグラージ+ドラパルトのような展開系の構築を多く試していましたが、相手の対面選出におけるミミッキュやウーラオスの圧力に困ったため、サイクルによって相手全体を削って後発からドラパルトを通す動きをとることにしました。
筆頭として、相棒であるハッサムを選択。ドラパルトが苦手なこおり・フェアリータイプに強く、またミミッキュや悪ウーラオスに対しても抗えるスペックがありながら、とんぼがえりでしっかりと対面操作ができます。
もう一つのサイクルの軸として、こだわりメガネカプ・コケコ+霊獣ランドロスを選択しました。中盤にハッサム勢のししゃもさんが使用しており、参考にさせて頂きました。メガネコケコの火力とサイクル性能を押し付けながら、霊獣ランドロスを物理受け兼もう1体のエースとして運用します。
続いてたべのこしカプ・レヒレを選択。ウーラオスに対して強いみず+フェアリータイプであり、かつ受け出される高耐久のポケモンに対してしぜんのいかり+ちょうはつにより、回復を許さない確実な削りを行うことができます。
続いてとくぼうに厚いポリゴン2を選択。サンダーをはじめとする相手の特殊アタッカーに対して安定する引き先となり、トライアタック・ほうでん・れいとうビームといった追加効果の優秀な技により、サイクル負荷をかけていきます。またカプ・レヒレと併せてノーマル+フェアリーという並びを作り、ドラパルトを使用する上で重くなりがちな相手のドラパルトを牽制する狙いもあります。
最後に、構築として重かったナットレイに抗えるでんき枠が欲しいと思い、カプ・コケコをサンダーに変更しました。
ドラゴン+ハッサムの並びでサイクルを回す喜びと懐かしさ、これから更に良い結果を出したいという夢想から、構築名は『ドラパハッサム・トロイメライ』としました。
個体紹介
※一部、ポケモンの能力をHP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの順に H A B C D S と表記しています。
※調整について
・16n:定数回復(たべのこし、グラスフィールドなど)の効率を良くする配分
・B<D:相手の特性『ダウンロード』で相手のとくこうが上がらない調整
ドラパルト (NN:ホルトノキ)
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:クリアボディ
持ち物:いのちのたま
配分:A252 D4 S252
能力:163-172-95-108-96-213
技:ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/かえんほうしゃ/りゅうのまい
調整
A:極振り
B<D:ダウンロード調整
S:最速
本構築の大エース。NNはドラ『パルト』に似てるなぁと思った木の名前から。
ドラゴン+ゴーストの受けにくい技タイプを押し付けていきます。受け出されるポリゴン2はHDベースの特殊受けであることが多く、物理珠ドラパルトの火力の押し付けによりそのまま突破することもできます。
ドラゴンアローとゴーストダイブは確定。残りの技は様々に可能性があります。今回はカミツルギやナットレイに撃てる&ミミッキュの『ばけのかわ』を解除できる安定技としてかえんほうしゃを選択しました。
特性、性格補正、技など様々に変更の余地があり、ポテンシャルの高さを思い知らされました。
ハッサム (NN:ハイビスカス)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:テクニシャン
持ち物:オボンのみ
配分:H252 A84 B156 D4 S28
能力:177-177-140-x-101-87
技:バレットパンチ/とんぼがえり/ばかぢから/つるぎのまい
参考元
【剣盾S12シングル最高最終2042 175位】~ドラパッサムと愉快な仲間たち~ - Shishamo_today’s diary
相棒枠。NNは鮮烈に赤い花の名から。
エースの苦手なポケモンに対するクッションから対面操作、隙を見てつるぎのまい→バレットパンチによる抜き、ダイマックスによる詰め等、様々な役割をこなせる器用なイケメン。ただし有利不利がハッキリしており、元環境にはサンダーやエースバーンといった苦手なポケモンが多いことから、限定的な使い方をすることが多いです。
ウツロイドやフェローチェを縛ったり、こおり技に後出ししながら対面操作したりと、このポケモンにしかできない唯一無二の性能に魅力を感じることが多く、上手く扱うのは難しいが極めれば真価を発揮できるポケモンだなぁと感じました。
サンダー (NN:サンダソニア)
補正:ずぶとい型 (B↑ A↓)
特性:せいでんき
持ち物:あつぞこブーツ
配分:H204 B236 S68
能力:191-x-148-145-110-129
技:ボルトチェンジ/ぼうふう/ねっぷう/はねやすめ
調整
H:16n-1
B:余り
S:+1で準速アーゴヨン抜き抜き(ミラー意識)
環境最強のポケモン。NNは黄色の「サンダーソニア」という花の名から。
調整は3シーズン前の竜王戦ルールの時のものをそのまま流用しています。サイクルの潤滑油的な働きをしつつナットレイにも安定打点があって欲しかったため、ボルトチェンジ+ねっぷうを持たせています。
最終日に急に構築に突っ込んだため、持ち物は余りものであり、技構成も補完的な役割が強く、また環境もサンダーに対するメタが強く、上手く強みを活かせないままだった感じがします。来期はこのポケモンが馴染むような構成を探すか、違うポケモンを試すなどしたいと思っています。
ランドロス 霊獣フォルム (NN:ジンチョウゲ)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:いかく
持ち物:アッキのみ
配分:H252 A36 B188 D4 S28
能力:196-187-134-x-101-115
技:じしん/そらをとぶ/がんせきふうじ/つるぎのまい
調整
A:無振りエースバーンをダイジェットで珠ダメ込みで確定
S:+1で最速ウツロイド抜き
2体目のエース。NNは日本で古くから親しまれる花の名から。
シーズン14の構築でちらほら見かけた、HBに厚めのダイマックスできる型をそのまま参考にしました。持ち物はハッサムにオボンを譲っているので、ししゃもさんが使用していたアッキのみを真似していました。
ダイマックスせずとも物理受けとして役割を果たし、また後半からダイマックスして切り返していける点も魅力でした。
こちらもまだまだ上手く使いこなせそうだと、伸び代を感じるポケモンでした。
カプ・レヒレ (NN:スミレ)
補正:ずぶとい型 (B↑ A↓)
特性:ミストメイカー
持ち物:たべのこし
配分:H244 B188 S76
能力:176-x-174-115-150-115
技:ムーンフォース/しぜんのいかり/ちょうはつ/くろいきり
調整
H:16n
B:余り
S:準速バンギラス抜き抜き(ミラー意識)
本構築の紅一点。名前は紫色をその名を冠する花の名から。
しぜんのいかり+ちょうはつを絡めて相手の構築を大幅に削り、エースを通す役割を持たせました。特殊受け・エース受けをポリゴン2に一任している相手は、ポリゴン2の回復を封じ削ることで、ドラパルトやランドロスの一貫を作ることができました。
またくろいきりは相手の積みポケモンの起点回避や、ダイジェットを受けながらのすばやさリセット、バトン構築へのメタとなり、重宝しました。
相手のカプ・レヒレにも上からちょうはつ・くろいきりを使用して起点回避したかったため、オーソドックスなS68振りレヒレよりすばやさを1だけ伸ばしています。自分より速い耐久レヒレはほぼ居なかったため、本来の役割を果たし、型判別に役立って、また先述のランドロスとすばやさが同値であることから、すばやさ関係の把握もしやすくなっていました。
ドラパルトと一緒に運用する上でミストフィールド(ドラゴン技の威力を半減する)の存在が厄介にはたらくことがあるため、意識して立ち回る必要があります。ただし、状態異常を無効化することのメリットの方が絶大であるため、構築に欠かせない枠であると感じました。
ポリゴン2 (NN:ブイフラワ)
補正:なまいき型 (D↑ S↓)
特性:アナライズ
持ち物:しんかのきせき
配分:H244 B12 D252
能力:191-x-112-125-161-58 (最遅)
技:トライアタック/ほうでん/れいとうビーム/じこさいせい
調整
H:奇数で最大
B:余り
D:特化
S:最遅
本構築の要ともいえるポケモン。NNは花の名を冠するボーカロイド『v_flower』より。
主にサンダーを意識した特殊受けポケモンとして抜擢しました。ひかえめ特化の珠サンダーのダイジェットに対して後出しがそこそこ間に合う程の特殊耐久を持ちながら、物理方面にもある程度の耐久を持ち合わせ、広い技範囲とアナライズの火力、追加効果の状態異常を押し付けていける万能戦士。
最初はからげんき+アイアンテールの崩し型で使用していましたが、でんき技を使用したい場面があるなぁと感じ、ほうでんを採用できるこの技構成に落ち着きました。攻撃技が3つとも状態異常の追加効果を持ち、サイクルの中でヒット数を重ねることで相手を状態異常にし、何度も対戦を助けてくれました。
基本選出・立ち回り
思うように煮詰め切れなかったので割愛。この並びを改良して来期も戦いたいと思っているので、来期には形にできると良いなと思います。
苦手なポケモン
ハッサムで対処できますが、即ちハッサムの選出を強制させられるため、こちらの選出と行動を大きく縛られがちでした。
ドラパルトやサンダーのほのお技、ハッサムやランドロスのつるぎのまい、カプ・レヒレのちょうはつ等、構築として圧力の掛け方を散在させているにも関わらずキツい謎のポケモン。
・その他
サイクル構築なのでみんな等しく重くてキツく感じますね。
終わりに
今期は5月中旬から就活の合間を縫って潜り始め、終盤ギリギリまで思うように勝てず、最終日3日前まで8000〜10000位辺りをウロチョロしており、かなり苦しんだシーズンでした。3日前にポリゴン2を迎え入れて今の並びに近づいてからの勝率は高く、瞬く間に3桁まで羽ばたいて来れたので、この並びで対戦を重ねればもっと上位へ行けるのではないかという期待もありますが、今期は時間が足りませんでしたね。
冠ルールは同ルールの再来ということもあり、ルール変更初シーズンにしてはレートがデフレしてたようにも感じましたが、これからも自分なりの目標と共に、のらりくらりとポケモン対戦を楽しんでいければいいなと思っています。
長くなりましたが、ここまでご覧くださってありがとうございます。S19の最終日には、どうか就活が終わっていて欲しいと思います。
御社は早くワイを「選んでよ」。
Special Thanks
・よっちー(調整, 考察, 目標, 応援団)
・リムショット(調整, 考察, デリバード, 応援団)
・ツカサ(デリバード, 応援団)
・ハッサム窓の皆さん
特に
・イカタコさん(圧力, 目標)
・ししゃもさん(構築参考, 対戦ありがとうございました)
・フロイトさん(温かいコメント・リプライ等)
・香川愛生女流四段(ハッサム, 美, 目標)
・高山祐介(シャニマス制作P)
・その他応援してくれた全ての皆さん
ありがとうございました!
【S15シングル使用構築】オーガハッサム・メイルストロム【最高319位/レート1980】
はじめに
ハローどうも、サッかみです。
シーズン15お疲れ様でした。レート2000が目標で今期も朝まで戦っていましたが、惜しくもあと2勝ぶん程届かず、今期も無念のままに散ってしまいました。
勝ち切れなかった構築ではありますが、構築のコンセプトは結構気に入っているので、ここから修正していくために、記録として今期の構築を記事に残しておこうと思います。
よければ見ていってくれると嬉しいです。
また最近ではYouTubeチャンネルにてポケモンに関する動画投稿やライブ配信を行っています。ランクバトル配信も行っていますので、よかったらチャンネルを覗きに来て頂けると、とっても嬉しいです。
構築概要+レンタルコード
TN:サッかみ 背番号:212
最終成績:1906 / 687位
最終戦績:84戦 55勝 29敗
TN:ルナ 背番号:212
瞬間最高成績:1980 / 319位
最終成績:1944 / 438位
最終戦績:177戦 105勝 72敗
※レートポイントの確認にはポケモンバトルデータベース様を使用させて頂いております(https://swsh.pokedb.tokyo/)
構築コンセプト
・カイオーガの破壊力を軸としたサイクル構築
・アタッカーで暴れた後のサンダー・ラッキーによる詰め
・役割対象を絞ったハッサムの採用
構築経緯
シーズンが始まってから色々な伝説のポケモンを試していましたが、カイオーガを軸とした構築が自然とサイクル的な構築・立ち回りに寄ることに気付き、これに好みが一致したので、2月半ばくらいからカイオーガを使用することに決定しました。
この時、一緒に構築を考えていたよっちー(@perolove16)が提示してきた並びにたまたまハッサムが入っていたので、これをありがたく頂戴して構成を考えました。
まず軸となるカイオーガの持ち物にこだわりスカーフを選択。刺さっている構築に初手しおふきで圧力をかけていく他、サイクルで有利対面を作って崩すことや、終盤のスイーパーとしての役割を期待しました。
次にこの取り巻きとしてサンダーを選択。カイオーガが苦手とする物理方面に厚くするためアッキのみを持たせ、相手の伝説などの特殊高火力に抗うためかいでんぱを覚えさせて、耐久による詰めを行えるようにしました。
また、カイオーガが苦手とするでんき技の一貫を切るために必須のじめんタイプとして、アタッカーも担える霊獣ランドロスを選択。構築で最も頻繁にダイマックスするため、いのちのたまを持たせアタッカーとしての性能を向上させています。
カイオーガの取り巻きの一員としてナットレイが一般的ですが、今回の構築では削れたゼルネアスを上から縛ること、白バドレックスやキュレムなどのこおりタイプへの圧力を考え、はがねタイプ枠としてハッサムを添えています。顔立ちの良さと発色の良い赤が、構築の見た目向上に偉大な一役を買っています。
この伝説環境では特殊方面の耐久性も重要であるため、特殊受けとしてラッキーを選択。サイクルゲームを戦いやすくするためのでんじはや、物理相手にも役割を持つためのあまえるなどの技を覚えさせました。
最後の枠には、ここまで無対策のギミック系に少しでも争いたい+対面的な選出力を強化したいということで、悪ウーラオスをメンバーに加えました。きあいのタスキを持たせることで構築全体としての対面性能を抜群に向上させ、またちょうはつを覚えさせることで相手のギミックや積みを停止させ、サイクル戦を有利に進める役割を担ってくれています。
構築名は、コンセプト的な並びと、非常に強い潮流を意味する言葉から『オーガハッサム・メイルストロム』とします。
個体紹介
※一部、ポケモンの能力をHP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの順に H A B C D S と表記しています。
※調整について
・16n-1:定数ダメージ(天候、状態異常など)の効率を良くする配分
・16n+1:定数回復(たべのこし、グラスフィールドなど)の効率を良くする配分
カイオーガ (NN:デルフニウム)
補正:おくびょう型 (S↑ A↓)
特性:あめふらし
持ち物:こだわりスカーフ
配分:B4 C252 S252
能力:175-x-111-202-160-156
技:しおふき/こんげんのはどう/かみなり/れいとうビーム
調整
B:余り
C:極振り
S:ミラー意識で最速
本構築を牽引する伝説枠。はじめてプレイしたポケモンが『サファイア』なので個人的にも思い入れの強い1匹。NNはイルカが名前の由来となった青い花「デルフィニウム」から。
有利対面での破壊性能が抜群です。相手の対策を強要できるため、相手の初手の型や選出パターンを読みやすくなります。
終盤は流石に初手スカーフしおふきには厚く対策を組まれていたため、初手出しして暴れるよりも、釣り交換で有利対面を作ったり、アタッカーで暴れた後に詰めで登場したりすることが多かったです。
軸であり伝説枠でもありますが、メタられ方も激しかったため選出率は3位。「対面操作で有利対面を作って高火力でサイクルを崩す」という戦い方が従来のラティハッサムに似ていて、ノスタルジーを感じて楽しかったです。
能力について
スカーフとしての性能を最大限に活かすためCS極振り。このルールで最初のシーズンということで、ミラーも意識しておくびょう最速です。伝説戦ではすばやさ種族値90〜100の対面が多いため、最低限のすばやさだと思っています。
特性:あめふらし
一択。はじまりのうみならば尚良かったでしょう。
持ち物:こだわりスカーフ
上からしおふきすれば大抵のポケモンは吹き飛ぶため強いです。最初はメガネを試しましたがすばやさの低さが気になったためスカーフに落ち着きました。終盤はスカーフ前提の相手を崩すいのちのたまやとつげきチョッキが流行したように感じますが、ダイマックスを切らなくても強いスカーフ型がこの構築には合っているように感じます。
技①:しおふき
最大火力の技。ダイマックスすればHPが削れていても威力150のダイストリームとなるため、ダメージを受けた後でも役割のある技になりました。
技②:こんげんのはどう
命中とPPが5ずつ高いハイドロポンプ。ダメージを受けた後でも使える高火力技として、しおふきとは別に採用しています。よく外します。
技③:かみなり
自身の特性のおかげで実質必中のでんき打点。追加効果でまひ状態が狙えることも魅力です。でんき技が抜群でもしおふきの方が威力が高い場面が多いため、主にみずタイプに向かって使う技となります。ダイサンダーでエレキフィールドを展開してねむり状態を拒否する選択も重要。剣盾からはエレキフィールド下での補正は1.3倍なので注意(未だによく勘違いする)。
技④:れいとうビーム
主にドラゴンタイプに使用することが多いこおり打点。ダイアイスで相手のタスキ貫通を狙うこともできます。れいとうビームとして使用することは少なかったように感じるため、ぜったいれいどやふぶき、はかいこうせんなどでも良かったかもしれません。
ハッサム (NN:ハイビスカス)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:テクニシャン
持ち物:こだわりハチマキ
配分:H252 A252 S4
能力:177-200-120-x-100-86
技:バレットパンチ/とんぼがえり/ばかぢから/ダブルウイング
調整
H:16n+1(極振り)
A:特化
S:余り
帰ってきたバレパンマン。NNは鮮烈に赤い花の名から。
ゼルネアスにジオコントロールを積まれようが、キュレムにりゅうのまいを積まれようが、問答無用で上から殴ることができる技「バレットパンチ」を、最も高い威力で使用することができるポケモンです。
それに加え、カイオーガを縛る役としてよく選出されるゴリランダーに対し、後投げからのとんぼがえりがかなり安定する点も魅力的です。カイオーガのおかげで自然にあめ状態で戦え、唯一の弱点であるほのお技の威力を半減できるところもシナジーがあります。
伝説解禁による環境のインフレについていけず選出率は6位。ただし、明確な役割を持って採用しているため問題なく、むしろ特定の場面ではしっかりと期待通りの活躍をしてくれました。
能力について
バレットパンチを最大火力で使用するためA特化。またゴリランダーに後投げする機会を考え、グラスフィールドの回復量が増えるH極振り(16n+1)です。
特性:テクニシャン
バレットパンチを最大火力で使用するための特性。ダブルウイングの威力も1.5倍になります。
持ち物:こだわりハチマキ
バレットパンチを最大火力で使用するための道具。伝説のポケモンはみんな化物クラスの耐久力を持つため、こだわりハチマキを持って弱点をついても一撃では倒せないことが多いため、ここまで特化して初めて最低限の火力。
技①:バレットパンチ
バレットパンチ。この一撃に特化した構成なので欠かせない技となります。
技②:とんぼがえり
優秀な対面操作技である割には高火力な技。「有利対面とんぼがえり」は夢に出てくるまで暗唱しましょう。ダイワームとしての使用を頭に入れておくと得する場面がたまにあります。
技③:ばかぢから
威力・命中安定の打点。ダイマックス時にダイナックルとして使用することで、ダイマックスが終了した後のバレットパンチの威力が信じられないものになります。
技④:ダブルウイング
特性のおかげでばかぢからとほぼ同威力が出せる連続技。ダイジェットとして使用できる点も優秀ですが、すばやさが低いハッサムとは若干相性が悪めです。でんこうせっかやダメおしなどと要検討かも。
サンダー (NN:サンダソニア)
補正:ずぶとい型 (B↑ A↓)
特性:せいでんき
持ち物:アッキのみ
配分:H204 B236 S68
能力:191-x-148-145-110-129
技:ほうでん/ぼうふう/かいでんぱ/はねやすめ
調整
H:16n-1
B:余り
S:+1で準速アーゴヨン抜き抜き(ミラー意識)
最強のポケモン。NNは黄色の「サンダーソニア」という花の名から。
カイオーガに飛んでくる物理くさ技へのタイプ受けをはじめ、相手の物理ダイマックスアタッカーに対しランドロスのいかく→引いて技を受けてアッキのみ発動→はねやすめでターンを消費する動き、かいでんぱで相手の特殊アタッカーの火力を下げてランドロスの起点を作ったりカイオーガの着地を助けたりする動き、自身の攻め性能で一体倒した後に耐久でTODなど、とにかく多くの役割を担うポケモンです。
カイオーガが誘うゴリランダー、ラプラス、サンダーなどの相手に戦いやすい構成となっており、自然に選出に組み込める上に活躍の機会が多いです。選出率は文句無しの1位。ただし、役割過多で過労死してしまいがちなので、運用は繊細に。
能力について
耐久型サンダーに多いすばやさ実数値128を意識した調整。自分より速いか遅いかで相手のサンダーの型を判別できるため便利です。もう少しとくぼうが欲しいと思う場面があったようにも感じます。
特性:せいでんき
ザシアン、エースバーン、ウーラオスなどの接触技が多い物理アタッカーに対してまひ状態を狙うためのせいでんき。ウーラオスに対してはねやすめ連打であんこくきょうだを受けつつ、まひしたところで上からほうでんで倒しにいく動きをよくします。
持ち物:アッキのみ
物理受けするには少し耐久値が低いため、安定感を上げるためのアッキのみ。ランドロスのいかくと合わせればダイマックス技でも難なく受け流すことができます。
技①:ほうでん
特性以外にもまひを期待できる技。ムゲンダイナやエースバーンにまひが入ればランドロスが上から行動できるようになるため、まひを狙う動きは積極的に行いたいところです。
技②:ぼうふう
ダイジェットのベースであり、相手の混乱による機能停止ワンチャンを掴みにいく技。カイオーガのあめふらしによって命中安定となる場面もしばしば。
技③:かいでんぱ
相手の特殊アタッカーの機能を停止させる技。ダイマックスを消費させたり、対面の火力を下げることでランドロスの積みの起点にしたりします。起点を作ってめいそうで詰めてくるアタッカーにはサンダー1匹でTOD勝ちに持ち込むことも可能。霊獣ボルトロスには効かないので注意だぞ!(2敗)
技④:はねやすめ
サンダーを最強たらしめる技。ダイジェットですばやさを上げつつ相手を削った後に、上からはねやすめで相手の返しのダイマックスを消費する動きが強力。PP管理が重要になる場面が多いため、ダイウォールの媒体には基本的にかいでんぱを使用するように気をつけています。
ランドロス れいじゅうフォルム (NN:ジンチョウゲ)
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:いかく
持ち物:いのちのたま
配分:H4 A252 S252
能力:165-197-110-x-100-157
技:じしん/そらをとぶ/いわなだれ/つるぎのまい
調整
H:余り(奇数調整)
A:極振り
S:最速
本構築の大エース。NNは日本で古くから親しまれる花の名から。
カイオーガが呼ぶでんきタイプに対して技の一貫を切りつつ、最強のダイジェットアタッカーとして相手を崩しにいきます。カイオーガが苦手とする伝説枠であるムゲンダイナやディアルガに対して弱点を突くことができ、攻めの補完が取れています。
また自身がでんじはを受け付けないため、 起点作りの前で強引につるぎのまいを使用することができる点も優秀です。
構築の中で、ダイマックスとの相性が一番いいポケモンで、選出率は2位。ランドロスを自然に選出に組み込めた試合は勝率が高いです。
能力について
すばやさ種族値90〜100のシビアな地帯で有利を取るため、また+1でザシアンやバドレックスを確実に抜くためにようき最速。カイオーガよりも1だけすばやさ種族値が高いところが憎たらしいほど魅力的です。
特性:いかく
一択。対面での突破力を上げるだけでなく、引き先であるサンダーの被ダメージを抑え、アッキのみ+はねやすめで安全に受けることができるようになります。
持ち物:いのちのたま
想像を遥かに超える破壊力を与える道具。つるぎのまいを使用するまでもなく高火力を示し、一度つるぎのまいができればもう止まりません。
技①:じしん
安定感抜群の一致技。ムゲンダイナ・ディアルガなどへの最大打点であり、ダイアースで自身のとくぼうを上昇させることで伝説戦での技の撃ち合いに強くなります。
技②:そらをとぶ
ダイジェットの媒体であり、ダイマックス後は相手のダイマックスターンを消費できる技。ただし読まれることも多いため、注意が必要です。
技③:いわなだれ
サンダーやホウオウに使用したいいわ打点。ダイロックの威力はストーンエッジと同じ130であり、非ダイマックス時の命中率とひるみ効果に期待してこちらを採用しています。うちおとすが欲しい。
技④:つるぎのまい
ダイウォールの媒体であり、自身の抜き性能を極限まで高める技。壁展開や受けループなどの構築に強く出られるようになる技です。てっぺき持ちのナットレイやディアルガにもギリギリ抗えるようになります。
ラッキー (NN:ベゴニア)
補正:わんぱく型 (B↑ C↓)
特性:しぜんかいふく
持ち物:しんかのきせき
配分:H76 B252 D180
能力:335-25-62-x-148-70
技:ちきゅうなげ/でんじは/タマゴうみ/ステルスロック
調整
H:16n-1
B:特化
D:余り
特殊受けの鬼。NNは可愛らしい花の名から直感的に。
高火力の特殊技が飛び交うこの環境で、伝説のポケモンにさえ後投げしていける貴重なポケモンです。相手の特殊アタッカーを受け流しつつでんじはをばら撒いてサイクル戦を有利にしてくれたり、意外に高い物理耐久とあまえるを合わせて相手を詰めていきます。
受け性能は優秀ですが、カモられやすくもあり使用する場面は見極める必要があります。選出率は4位。
能力について
ぼうぎょ特化に加え、とくぼうにも厚めに配分し耐久力のバランスを上げています。すばやさ調整は特に施していませんが、この環境では何よりも相手の技を耐えることが重要だと思っています。
特性:しぜんかいふく
どくどくやねむりに困りにくくなる特性。構成上他の特性が働かないため一択です。
持ち物:しんかのきせき
ラッキーを採用するならばほぼ必須の道具。特殊耐久がさらに向上するだけでなく、物理耐久も高くなるため、ラッキーが広い範囲に仕事できるようになります。
技①:ちきゅうなげ
安定の削り技。伝説戦ではHP205以上のちきゅうなげ意識の調整も多いため、カモられやすくもあります。
技②:でんじは
相手のすばやさを下げる技。交換先に当てることで相手の物理アタッカーの機能を停止し、ランドロスやカイオーガで縛れるようになります。また対面のすばやさを逆転させ、上からタマゴうみを使って詰めることができるようになります。
技③:タマゴうみ
耐久力を活かした回復技。サイクル戦での受け出し性能を維持する他、残り少ないHPからでも相手の攻撃を耐えてくれることがあり、タマゴうみで回復して詰めることができます。
技④:あまえる
最初はステルスロックだった枠。伝説同士の撃ち合いで消耗した後にでんじは→あまえるで相手を詰ませる動きや、相手の剣舞エースの積みを誤魔化す動きなど、思っていたより優秀な働きをする技でした。
ウーラオス いちげきのかた (NN:ファムーラン)
※キョダイマックス個体
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:ふかしのこぶし
持ち物:きあいのタスキ
配分:A252 B4 S252
能力:175-182-121-x-80-163
技:あんこくきょうだ/インファイト/ふいうち/ちょうはつ
調整
A:極振り
B:余り
S:最速
対面選出、およびちょうはつ担当。NNは中国の武道『花架拳(かかけん)』から派生した『木蘭拳(ムーランけん)』の名の由来にもなっている伝説の女性『花木蘭(ファムーラン)』から。
いたずらごころの影響を受けないあくタイプのちょうはつ使い。一貫性の高い一致技と先制技を持つ対面性能の高さから、いつも構築に入ってくるお気に入りのポケモンです。
能力について
ミラー意識の最速。先述の通りすばやさ種族値90〜100のポケモンが環境に多く、多くのポケモンの上からちょうはつを使えることが必要です。
特性:ふかしのこぶし
一択。ちなみに、ちょうはつは直接攻撃ではないのでまもるを貫通することはできません。
持ち物:きあいのタスキ
対面性能意識の道具。初手出しの安定感や、詰め筋としての性能が向上します。ダイマックス中のポケモンに繰り出せば2ターンを消費してくれるところも優秀。
技①:あんこくきょうだ
確定急所の効果で、相手の能力上昇や壁を無視できる優秀な技。あくタイプの通りも良く、相手に十分な負担をかけられます。
技②:インファイト
強力な一致かくとう打点。構築にかくとう打点がコレとハッサムのばかぢからのみなので、ナットレイやディアルガなどのかくとうタイプが弱点の相手に積極的に撃っていきたい技です。
技③:ふいうち
威力十分の先制技。読まれやすくよくスカされるため注意。相手のみがわりなどを警戒します。
技④:ちょうはつ
いつもはカウンターですが、今回はちょうはつを選択。相手の壁展開や積みを止めて、圧力をかけていきます。最速でないゼルネアスやランドロスなどの積みアタッカー、こちらに打点のないクレッフィやニャオニクスなどの起点作り、回復技を多用する受けループなどの構築に刺さります。フェアリータイプに対してはちょうはつを入れた後に無力なので、裏のポケモンと合わせてケアしていきます。
苦手なポケモン
今期一番の反省点かもしれない。相手のカイオーガの圧力に対抗できるポケモンが少なく、いかにしてダイマックスを消費させるかを考えるのが難点でした。
みがわり+メテオビームテッカグヤ
ムゲンダイナ軸のテッカグヤがみがわりでラッキーをハメて、かつサンダーに打点がある型だと、こちらからの立ち回りがかなりシビアになりました。
みがわり+つるぎのまいザシアン
初手ラプラスのキョダイセンリツから即引き→みがわり→つるぎのまいと繋げられると、サンダーでの対面処理が怪しいため厳しかったです。最強のポケモンなのでみんな使ってると思ってたのですが、意外にも一度しかマッチしませんでした。
思い返すと環境トップに対しての苦手が多すぎないか…?
よく2000手前まで行ったなと自分を褒めてあげられるかもしれない。
総括
目標である剣盾レート2000がようやく手に届く距離まで来たシーズンでした。ですが、絶対に行けそうだと思っていた手応えと裏腹に結果的に後一歩届かず、悔しい思いをしたシーズンでした。
それでも、苦手だったダイマックス環境で自分らしい戦い方で勝ち進められたこと、難しいと思っている竜王戦ルールで、大好きなポケモンであるハッサムやカイオーガとここまで勝ち上がれたことは、誇らしい成果だと思っています。
3月以降、リアルの方がかなり忙しくなるため、どれだけポケモンに注力できるかわかりませんが、あと2ヶ月のこのルールを楽しみつつ、目標を達成できたらいいなと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
それでは。
Special Thanks
・よっちー(戦友・構築原案)
・リムショット(戦友・仲間大会主催)
・あまとう(戦友)
・ツカサ(ランクバトル宅提供)
・ハッサム窓の皆様
・配信視聴してくださった皆様
・その他応援してくださった皆様
ありがとうございました!
お世話になったポケモンを振り返る 【2020年】
サッかみです。
12/31、今年も終わるなぁと、ランクバトルの最終日を戦いながら。
そういえば去年は、シーズン1のラストが年末と重なってたんだなぁと思い出して。
今って、シーズン13らしいですよ。もうそんなにシーズン過ぎたんですねぇ。
ってことで、今年一年でお世話になったポケモンたちで、特に印象に残ってるのを振り返ってみようかなと思います。
シーズン1
ハッサムが居なくて右も左もわからなかったシーズン。
ただ同じはがねタイプのドリュウズが強い事だけはなんとなくわかったので、ドリュウズを軸に組んでた。
じしんかじょうギャラドスとかHBウォッシュロトムとか、流行に一歩遅れて乗っかってた感じがあって、上手く勝ちきれなかったシーズンだった。
ガラル☆ルーキーズ
初めて参加したダブルバトルの公式大会。リムショットと一緒に構築を考えて参加した。1700後半くらいまでレート上げられて満足だった。
【ガラル☆ルーキーズ使用構築】壁破壊ロンゲとインテリトカゲ【最高1783】 - ヒトデちゃん戦記
シーズン3
輝石ヌル+ドラパルトで対面操作しながらはりきり珠アイアントを通す、一時期流行した並び。
むし・はがねタイプがエースでサイクル寄りなので「実質ラティハッサム!w」って言って使ってました。思うようには扱えなかった。
マイナー最強決定戦
特殊ルールの仲間大会にガチで参加した時の並び。「使用率TOP30以上禁止」なのにテラキオン使用可能(当時のランクバトルで使用不可)・過去作技アリということで、つばめがえしテラキオンで大暴れした。
1000人規模の大会で1桁入賞してめっちゃ嬉しかった。構築をくれたリムショット君ありがとう。
【マイナー最強決定戦使用構築】玉砕テラダルマ【最高3位/最終6位】 - きゅーぽけ.com
シーズン5
意識的に対面構築を練習しようとしていたシーズン。
対面性能の高いと思っていたタスキネギガナイトを軸に、キョダイラプラス+ミミッキュを使うプランだった。タスキホルードの方が強かったらしい。
シーズン7
待ちに待ったハッサム解禁、是が非でも結果出してやろうと奮起していたシーズン。
新要素をモリッモリに搭載した並びで、剣盾では初となる3桁順位をマークした。
今見てもめっちゃ並び鮮やかで好きだ。
ちなみにシーズン8は同じ並びを煮詰めてタコ負けした。
【S8シングル構築】夏色ペリグドラハッサム【最終775位/レート1951】 - ヒトデちゃん戦記
【ランクマ#7】最終3桁達成!『夏色ペリグドラハッサム』 - YouTube
シーズン9
上位禁止という事で期待を持ってハッサムと戦うことを楽しんでいたシーズン。バイバニラとかいうこのシーズンでなければ使ってなかったであろうポケモンで3桁入れてめっちゃ嬉しかった。
【S10シングル構築】秋限定バニリザハッサム【最終749位/レート1922】 - ヒトデちゃん戦記
シーズン10
過去最高順位を記録した並び。上位禁止ルールは、決して環境トップとはいえないポケモンを推している人間からすれば神ルールであったと、今では思う。
過去最高順位にもかかわらずレート2000に届いていないのは悲しみしかない。でもオンバーンはカッコいい。この並びは今でも好きだし、今後しばらく推し続けると思う。
【S11シングル構築】爆音ハッサムビート【最終220位】 - ヒトデちゃん戦記
シーズン11
遂にラティハッサムが解禁され、躍起になっていたシーズン。しかし、USMの頃に慣れ親しんだラティハッサムの感覚はダイマックス環境たるこの剣盾では通用せず、最終日に下段のウオノラゴン構築に変更した。結果は振るわなかった。
ラティハッサムで結果を残したいという気持ちは消えていない。
思い返せば、シリーズ事にルールが目まぐるしく変わる2020年のルール、1年分楽しませてもらったという気持ちです。
達成したいこと、最終目標、何一つ達成できていないように感じます。それはきっとトレーナーである自分の力量のなさが原因でしょう。
一緒に戦ってくれたポケモンはベストを尽くしてくれたように感じます。来年こそは彼らの期待に答えられるトレーナーにならねばとも思います。
今年一年、色々な事を経験してきました。いろいろなポケモンにお世話になりました。
彼らの期待に、いち早く答えたいというのは、トレーナーとしての当然の感情であります。これを常に胸に掲げながら、達成できなかった2021年を悔しくも感じますが、どう感じようとも時は平等に過ぎ去り、すぐさま過去の記録となります。
せめて2021年は、相棒たるポケモンたちに笑いかけてあげられるような、そんな強さを、余裕を持ったトレーナーになれるように精進したいと思います。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
それでは。
【S11シングル構築】爆音ハッサムビート【最終220位】
はじめに
サッかみといいます。相棒のハッサムと一緒に、シングルのランクバトルをやっています。
シーズン11お疲れ様でした。今期はこれまでの自己最終順位を大幅に更新できた、個人的に最も満足のいくシーズンでした。
今期使用した構築を記事として残しておきます。よかったらお暇な時にでも読んで頂けると嬉しいです。
また最近ではYouTubeチャンネルにて週1程度のペースでポケモンに関する動画投稿やライブ配信を行っています。ランクバトル配信も行っていますので、よかったらチャンネルを覗きに来て頂けると、とっても嬉しいです。
構築概要+レンタルコード
TN:サッかみ 背番号:212
最終成績:1903 / 383位
最終戦績:131戦 78勝 53敗
TN:ルナ 背番号:212
最終成績:1952 / 220位
最終戦績:130戦 80勝 50敗
構築コンセプト
・ダイマックスオンバーンやメガネストリンダーの火力を押しつけ、相手のプランを崩す。
・初手ダイマックスで暴れ、タスキウーラオスやハチマキハッサムで締める対面構築的な選出ルートを作る。
構築経緯
昨シーズンでバイバニラ入りの対面構築を使用し、目標であった最終3桁を達成することができました。
対面構築的な動きに慣れてきて、タスキによる行動保障、珠リザードンによる高火力なダイマックスの押しつけといった戦術の強みを感じました。しかしながら、昨シーズンの構築で終盤思うように勝ち切れないことも実感しており、シーズン11では構築を大幅に見直すことに決めました。
シーズン10の構築記事を『ぽけっとふぁんくしょん!』様にて閲覧。真っ先に注目したのがオンバーンでした。
昨シーズン使用していたリザードンは、広い技範囲、キョダイゴクエンやタイプ一致ダイジェットの火力は申し分ないものの、ダイドラグーンでパッチラゴンを倒せないことや、アシレーヌの特性げきりゅうが痛い等、いくつか気になる点もありました。
それに対しオンバーンは、技構成のタイプでドラゴン・ひこう・ほのお・くさというリザードンの技構成を再現することができ、タイプ一致ダイジェットに加えタイプ一致ダイドラグーンによりパッチラゴンも倒し切る打点を持ちます。
加えてオンバーンをひかえめ補正で育成することで、とくこう・すばやさの両数値がリザードンよりも高くなり、また耐久値もリザードンとオンバーンで大差はありません。
おくびょうリザードン(B4 C252 S252)
153-x-99-161-105-167
ひかえめオンバーン(H4 B4 C252 D12 S236)
161-x-101-163-102-173
これらの点から、珠ダイマックスアタッカーとしてオンバーンを押しつけるプランを立て、これを軸に構築を考えていきました。
次にオンバーンの取り巻きを考えました。
オンバーンの弱点であるフェアリータイプへの受け出しとして、真っ先に思いつくのははがねタイプによるケアですが、みず・フェアリーのアシレーヌやマリルリに受け出して圧力をかけるには難しく、またほのお技を習得したフェアリータイプも多いため、交換を読まれて逆に不利をとる可能性も考えられます。
したがって、①フェアリーを半減で受けられる、②アシレーヌ・マリルリ等にも役割が持てる、③ほのお弱点ではない、ことを条件とし、対フェアリー要因としてストリンダーを選択しました。
アシレーヌやマリルリが低速であるため受け出しから技を使用することができ、また特性『パンクロック』により音系の技『オーバードライブ』や『ばくおんぱ』の威力が1.3倍、どうぐ『こだわりメガネ』により特殊技の威力が1.5倍と、とにかく火力が高くて相手側のサイクルに大きな負担をかけることができます。
次にタイプ相性上オンバーンと相性の良いはがねタイプのポケモンとして、サッかみの相棒でもあるハッサムを選択。こちらも道具『こだわりハチマキ』により物理技の威力が1.5倍となり、『とんぼがえり』などでサイクル負担をかけられる他、対面的な選出においては先制技『バレットパンチ』により、試合のフィニッシャーとしても優秀な性能を持ちます。構築で少し重めなアローラキュウコンに対してバレットパンチをチラつかせて圧力をかけることができるのも魅力です。
ここまでオンバーンの相性補完からサイクル要因的なメンバーを選抜しましたが、構築として取りたい戦術プランは『初手ダイマックスを軸とした対面構築』。構築としての対面性能を高めるため、どうぐ『きあいのタスキ』を持たせて相性の良いウーラオス(いちげきのかた)を採用しました。通りの良い『あんこくきょうだ』『インファイト』の高打点に加え、相手の後発ダイマックスを切り返せる可能性のある『カウンター』、先制技の『ふいうち』等、タスキ込みでの対面性能がとにかく高いです。フェアリータイプにめっぽう弱いところを先述のハッサム・ストリンダーによりカバーできる点も構築噛み合っています。
上記4体を攻めの基本要員とし、残りの2枠で、構築に足りない以下の要素が欲しいと感じました。
・オンバーンが通しにくい時の裏エース
・主に相手の特殊エースに対して弱くない耐久ポケモン
・受けループなどの高耐久への崩し役
・パッチラゴンの技の一貫を切れるじめん枠・フェアリー枠
これらの条件を満たす並びとしてニンフィア、ホルードの2匹に着目。高耐久・裏エース枠1としてニンフィアをとつげきチョッキ型で、受け崩し・裏エース役としてホルードをラムのみ+つるぎのまい型で採用し、構築が完成しました。
オンバーン・ストリンダー・ニンフィアといった爆音使いが構築の特徴であること、また相棒ハッサムの使用頻度も高めな構築であることから、構築名は『爆音ハッサムビート』とします。
主な参考記事↓
【剣盾S10最終14位】オンバーン対面構築|Charmy|note
【剣盾S10使用構築】悪ラオス×ストリンダー軸攻めサイクル【最終95位/レート2072】 - 布団に入ってひと休み。
個体紹介
※一部、ポケモンの能力をHP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの順に H A B C D S と表記しています。
※調整について
・16n-1:定数ダメージ(天候、状態異常など)の効率を良くする配分
・B<D:相手の特性『ダウンロード』で相手のとくこうが上がらない調整
オンバーン (NN:ムクナ)
補正:ひかえめ型 (C↑ S↓)
特性:おみとおし
持ち物:いのちのたま
配分:H4 B4 C252 D12 S236
能力:161-x-101-163-102-173
技:りゅうせいぐん/ぼうふう/かえんほうしゃ/ソーラービーム
調整
H:奇数
B<D:ダウンロード調整
C:特化
S:最速105族抜き
本構築の大エース。NNはコウモリの超音波に適応し進化したと言われる花の名から。
主に初手ダイマックスエースとして暴れてもらいます。特性や性能から初手ダイマックスを警戒させにくい点も優秀です。しかしながらシーズン終盤は流石に初手のダイマックスがバレてしまっていたようにも感じました。
パッチラゴン、ウーラオス、リザードン、ホルードに対面から打ち勝つことができ、またアシレーヌやドサイドンにも打点があり、まさに本ルールに適した優秀なアタッカー性能を持ちます。
能力について
火力を優先してひかえめ型で採用。ゲンガーやアローラキュウコンを抜くことができず、せっかくのすばやさの高さがもったいなくも感じますが、その代償以上の働きをしてくれたと感じています。
H個体値を落として実数値159とすると10n-1となって珠ダメージが1下がりますが、ダイマックス運用の場合珠ダメ効率を意識してHPを下げるより実数値を上げた方が良いと考え、素直にH4振りとしています。
特性:おみとおし
オンバーン最大のアイデンティティでもある特性。初手に繰り出し、相手の初手の持ち物を見通すことで、相手の戦略を見通すことさえできます。特に相手のわかりにくい初手ダイマックスの可能性にも気づくことができる点が大きいです。(いのちのたまウーラオスなど)
またこの特性が発動することにより、オンバーンのとんぼがえりからコチラが安定サイクル展開を仕掛けてくるように見せかけることができ、逆に初手ダイマックスへの警戒を薄くすることができます。
持ち物:いのちのたま
オンバーンの抜き性能を高めてくれるアイテム。ダイマックスで暴れていく構築にはほぼ必須だと考えています。というか、このアイテムがないとオンバーンがどうしても火力不足になります…。
技①:りゅうせいぐん
メインウェポンその1。ダイマックス状態での火力は元より、非ダイマックス状態での火力も考え、ドラゴン技としてマストだと思います。そのまま使用してもダイマックスパッチラゴンが消し飛びます。
技②:ぼうふう
命中不安ではありますが、威力を重視して採用。ダイジェットの威力が高いことにより、相手にかけられる負担の大きさが変わってきます。非ダイマックス状態では追加効果のこんらんで命綱を繋ぐことも。
技③:かえんほうしゃ
一致技がはがねタイプに通らないため、はがねへの打点としてこの技もほぼ必須。非ダイマックス状態では唯一の安定技です。ただ、欲を言えばだいもんじが欲しかった。(オンバーンはだいもんじを覚えない)
技④:ソーラービーム
読まれにくい4つ目の打点。アシレーヌ、マリルリ、ドサイドン等への最大打点となります。ダイバーンで晴れ状態にしておくとダイマックスが終了してからも高打点くさ技として使用しやすくなります。
ハッサム (NN:ハイビスカス)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:テクニシャン
持ち物:こだわりハチマキ
配分:H252 A252 S4
能力:177-200-120-x-100-86
技:バレットパンチ/とんぼがえり/ばかぢから/ダブルウイング
調整
H:極振り
A:特化
S:余り
今期もお世話になったサッかみの相棒中の相棒。NNは情熱を感じる赤い花の名から。
持ち前の高耐久・高火力からサイクルを回したり、試合のフィニッシャーとして相手を先制技で一掃したりと、対面・サイクル両軸を備えた本構築において唯一無二の性能を発揮してくれたと感じています。
能力について
対面的な動きを重視してHAぶっぱ型にしていますが、構築が最終的に半分サイクルに寄ったことと、あられやステルスロック等の定数ダメージを受ける機会も多かったことから、16n-1調整(実数値175)でも良かったように感じます。ここはお好みです。
特性:テクニシャン
バレットパンチの威力を最大に高めてくれる特性。ハッサムのフィニッシャー性能を格段に上げてくれます。
持ち物:こだわりハチマキ
今期はハッサムを他の型で使用したりと多く試行してみたシーズンでしたが、やっぱりこの持ち物が最もハッサムのポテンシャルを高められると感じました。枠が余っているなら積極的に採用したい持ち物です。
技①:バレットパンチ
メインウェポン。対戦序盤ではこの技を読まれて引かれることが多いため、終盤に締めとして使うことが多いです。
技②:とんぼがえり
バレットパンチに対する交代を読んで使用することが多いサイクル技。『有利対面とんぼがえり』は合言葉。
技③:ばかぢから
ロトム・カビゴン・ラッキー等を意識した打点。使用後にこうげき・ぼうぎょが1段階ずつ下がる点に注意。
技④:ダブルウイング
ウーラオス、アシレーヌ等を意識した最大打点の他、相手のみがわりを壊しつつ二撃目を与えることができる優秀な技。命中90なので稀に涙を流します。
ウーラオス いちげきのかた (NN:ファムーラン)
※キョダイマックス個体
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:ふかしのこぶし
持ち物:きあいのタスキ
配分:A252 D4 S252
能力:175-182-120-x-81-163
技:インファイト/あんこくきょうだ/ふいうち/カウンター
調整
A:極振り
D:余り
S:最速(ミラー意識)
選出率No.1のMVP。NNは中国の武道『花架拳(かかけん)』から派生した『木蘭拳(ムーランけん)』の名の由来にもなっている伝説の女性『花木蘭(ファムーラン)』から。
高いすばやさと通りの良いあんこくきょうだ+インファイトの2打点の技範囲が優秀で、きあいのタスキ+カウンターにより相手の物理後発ダイマックス等も返すことができます。
元の物理耐久もかなり高く、弱点をつかれない物理相手であればタスキを失っていても耐えるほどの防御力を持ちます。
能力について
耐久はタスキに任せてASぶっぱ。環境に多いのはれんげきのかた(みずタイプ)ですが、ゴーストタイプやエスパータイプの相手に抜群打点を持ちたいと思うことがしばしばあったため、最後までいちげきのかた(あくタイプ)の方に活躍してもらいました。
特性:ふかしのこぶし
ギルガルドのキングシールドやドヒドイデのトーチカを受けずに済むズル特性。流石に今期はこの特性を忘れていた相手にイージーウィン、という機会は少なかったと感じます。
持ち物:きあいのタスキ
ウーラオスの対面性能を高めるアイテム。この他だとハチマキや珠、スカーフなども優秀ですが、相手の後発S+1パッチラゴンを打開する可能性を残せる点が何より優秀であると感じました。
技①:インファイト
ウーラオスの最高打点。実質の威力はあんこくきょうだと同じですが、更に急所に当たる可能性があるぶん期待値はコチラの方が若干高め。耐久ダウンのデメリットを意識しなくて良い場合に使い得。HBカビゴンは落ちないので注意。
技②:あんこくきょうだ
ウーラオスの実質最高打点2。確定急所のため実質威力はインファイトと同じ。インファイトの耐久ダウンが気になる場合に使い得。相手の防御アップ・リフレクターや、特性いかく等の影響も一切受けずに済む非常に優秀な技です。
技③:ふいうち
高威力先制技。ただし読まれて変化技を使われると不利に転じる場合もあるため、その見極めは必要。
技④:カウンター
一発逆転の大技。以前よりもウーラオス全体の方が多様化したことでタスキカウンターへの警戒が前よりも薄くなり、今期はかなり使用頻度は高かったように感じます。
ストリンダー (NN:カンパニュラ)
※キョダイマックス個体
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:パンクロック
持ち物:こだわりメガネ
配分:H132 B28 C204 D4 S140
能力:167-x-94-176-91-113
技:オーバードライブ/ばくおんぱ/ヘドロウェーブ/ボルトチェンジ
調整
下記事を参考にしました。
【剣盾S10使用構築】悪ラオス×ストリンダー軸攻めサイクル【最終95位/レート2072】 - 布団に入ってひと休み。
2体目の爆音使い。NNは紫色が美しい花の名から。
オンバーンに飛んでくるフェアリー技に受け出し、相手に負担をかけられるポケモンとして採用しました。オーバードライブ・ばくおんぱの威力が絶大で、でんき技読みで出てきたホルード等を一撃で葬ります。
低速相手には圧倒的な制圧力を誇りますが、高速ポケモンの着地を許すと途端に苦境に立たされる難しいポケモンでもあります。目の前のポケモンを見ず、相手の交代を読んだ戦い方をする必要があることも多いです。
能力について
参考記事の通り、少し物理耐久に降っています。火力上昇のないウーラオスに対して行動保障があるおかげで、対面的な選出の中にも絡めやすくなっています。
特性:パンクロック
ストリンダーのアイデンティティでもある特性。自身の使用する音技の威力が1.3倍となるだけでなく、相手が使用する音技で受けるダメージが半減する効果もあります。アシレーヌのうたかたのアリア等は、実質効果いまひとつで受けることができます。
持ち物:こだわりメガネ
アホみたいな火力を実現する持ち物。受けにきたはずだったポケモンが面白いように吹き飛んでいきます。
技①:オーバードライブ
タイプ一致技で音技。アシレーヌ・マリルリなどのみずタイプ、アーマーガアなどのひこうタイプや、ばくおんぱが通りにくいはがねタイプなどに通したい技です。じめんタイプの受け出しに注意。
技②:ばくおんぱ
実は同相性ならばオーバードライブよりも火力が出ることに注意。このポケモンのメインウェポンはコッチです。交換読みで使用することが多いです。
技③:ヘドロウェーブ
フェアリータイプに対して使用する貴重な打点。主にピクシーやニンフィアなどに通したい。ヘドロばくだんと選択ですが、威力を重視してコチラを採用。
技④:ボルトチェンジ
サイクル的な動きをする上で欠かせない技です。パンクロックの補正が乗らないため、想像より火力が出ません。
ニンフィア (NN:ピーチ)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:フェアリースキン
持ち物:とつげきチョッキ
配分:H244 B4 C252 D4 S4
能力:201-76-86-178-151-81
技:ハイパーボイス/マジカルフレイム/サイコショック/でんこうせっか
調整
H:奇数で最大
C:特化
最終日、最後の最後に構築に入ってきて大活躍した1匹。NNは桃色の果実の名から。
元々高すぎるとくぼうを更にとつげきチョッキで補強し、特殊方面には目を疑うほどの耐久力を誇ります。
本構築が前からキツイと思ってたゲンガー、ポリゴンZ等の厄介な特殊アタッカーに対して、この上ない仕事をしてくれたと思います。
能力について
HCほぼ極振りにし、物理耐久をほぼ捨てて対特殊から圧力をかけることに特化しています。想像してる以上に物理耐久はないため注意。
特性:フェアリースキン
ノーマル技を威力1.2倍のフェアリー技として使用するチート特性。これによりハイパーボイスが高火力のフェアリー技となります。ダイマックス中もダイアタックはダイフェアリーへと変化しますが、ダイアタックには威力1.2倍の補正は乗らないらしいので注意。
持ち物:とつげきチョッキ
ニンフィアのとくぼうをバケモノ級にする神器。ダイマックス状態では特殊技で弱点を突かれても全然効きません。
技①:ハイパーボイス
特性フェアリースキンの効果で安定のフェアリー打点。また音技のためみがわりを無視してダメージを与えることができます。
技②:マジカルフレイム
苦手なはがねタイプへの貴重な打点であり、また相手のとくこうを1段階下げる効果から、対特殊性能を更に強化するためにも使用できます。アーマーガアに使用すると自分のとくこうが下がってしまう点に注意。
技③:サイコショック
ここははかいこうせんとの選択で使用していました。今期大流行したゲンガーに対する弱点技として主に使用しました。また、ドヒドイデ等への打点ともなります。
技④:でんこうせっか
特性のおかげで威力1.2倍の優秀な先制技。ニンフィアは低速アタッカーであるため、でんこうせっかの有無で対面性能が格段に違ってきます。
ホルード (NN:ロータス)
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:ちからもち
持ち物:ラムのみ
配分:H4 A252 S252
能力:161-108(×2)-97-x-97-143
技:ギガインパクト/じしん/ほのおのパンチ/つるぎのまい
本構築の圧倒的崩し枠。NNは「泥より出でて泥に染まらず」と評される蓮の花の英名から。
昨シーズン結果を残したモジャンボ+ハピナス等を含め、今期はかなり多くの受け構築を目にしたため、これらを簡単に崩せる積みアタッカーとして白羽の矢を立てました。
理不尽なほど火力が高く、ラムのみを縦につるぎのまいを積んで数々のイージーウィンを勝ち取りました。
能力について
対受けを意識して攻撃性能に最大限寄せています。またホルードミラーも多数発生するため、同速を意識してようきでの採用が丸いと思います。
特性:ちからもち
ホルードに怪力を与えるズル特性。マタドガスの特性かがくへんかガスが働いているとこうげきが半減してしまうため注意。
持ち物:ラムのみ
受け構築が多用するおにび・ねっとうによるやけどや、キノコのほうし・あくびによるねむりを無効化してつるぎのまいを積むための道具。今環境、構築に1匹は欲しかった枠です。
技①:ギガインパクト
ホルードの最高打点。高すぎる火力で相手の受けを崩壊させます。ダイマックス時はダイアタックの追加効果で相手のすばやさが下がるのも非常に優秀。
技②:じしん
ノーリスクな安定打点。ドヒドイデ等への打点であり、またダイマックス時はダイアースとして自身のとくぼうを上昇させ、突破力を高めるかなり強い技です。
技③:ほのおのパンチ
ダイジェットとなるとびはねると選択で使用。終盤にエアームドやアーマーガアなどのはがね・ひこうによる受けが増えてきたため、これらを役割対象に入れるべく採用しました。ダイジェットでない場合に汎用性は下がりましたが、選出した試合ではかなり仕事をしてくれたと思います。
技④:つるぎのまい
受けを崩すための積み技。耐久に無振りのため機会を作るのが若干難しめですが、相手の交代等を読んで使用できるとそのままほぼ勝てます。
選出・立ち回り
①エース枠:オンバーン、ニンフィア、ホルード
②その他枠:ウーラオス、ストリンダー、ハッサム、ニンフィア
①から1匹、②から2匹を選んで選出するパターンがほとんどでした。①のうち誰にダイマックスを切って相手を倒すかを決め、②からこれを通すプランを整えるための選出をします。
立ち回りとして、
(i)①を初手ダイマックス
(ii)②でサイクル・対面操作して①をダイマックス
この2つを主軸に、相手の行動を見つつ柔軟に行動するようにします。
苦手なポケモン等
高耐久でストリンダーでも突破できず、オーロラベールを貼られるだけで仕事をされてしまいます。こちらはオンバーンを選出しにくく、選出画面で見かけるととにかく厄介なポケモンです。
構築にみずタイプのポケモン・技が一切無く、オンバーンのダイソウゲンやウーラオスのカウンターを上手く駆使して対峙する必要があります。
特殊耐久の高いフェアリーで崩しにくく、あくび等を絡めてコチラに厄介な動きをしてくるため、見かけるたびにしかめ面をしていました。
催眠ゲンガー
最長眠り引いたら誰も勝てん!w
総括
今期はかなりのデフレシーズンで、順位の割にレートが伸びなかったのですが、それでも過去のシーズンであればレート2000にも届く程の高い順位を記録でき、大変満足のいくシーズンになりました。
初手ダイマックスの強みを構築に含有しながら終盤の上位環境でも回せるサイクル構築を組めて、構築的にもかなり満足な出来でした。やはり上位に行くためにはサイクルを極める必要があるなぁと、改めて実感しました。
更に今期は、友人でありトップランカーの一人であるよっちー君と立ち回り・構築の相談・反省をしながら濃密にランクバトルを熟すことができ、いちプレイヤーとして大きくレベルアップできたシーズンであったと思います。彼も今シーズンはサッかみの構築を使用し、更に上位の記録を残しました。自分の構築がプレイング次第で上位帯でも十分活躍できると証明してくれたかのようで、とても嬉しいです。
シーズン12はいよいよカンムリ図鑑のポケモンと伝説のポケモン達が解禁となり、ランクバトルは一層盛り上がることだろうと思います。達成したいとばかり言っている剣盾レート2000を、来期こそは達成できるよう、また一から頑張ろうと思います。
長くなりましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます。
それでは。
Special Thanks
よっちー:構築・立ち回り相談、戦友
リムショット:構築相談、戦友
ツカサ:戦友
アウラ:戦友
その他応援してくださった皆様
対戦してくださった皆様
ありがとうございました!
【S10シングル構築】秋限定バニリザハッサム【最終749位/レート1922】
はじめに
サッかみと申します。好きなポケモンであるハッサムと共にランクバトルをやっています。
シーズン10、お疲れ様でした。自分は2シーズン振りに最終3桁を達成し、しかも順位で言えば自己最高記録を僅かながらに更新でき、個人的には満足の行くシーズンでした。
直近の目標に掲げる剣盾レート2000にはまだまだ及ばない未熟な成果ではありますが、今シーズンに自分が使用していた構築を本記事にて紹介しようと思います。
また、最近では自分はYouTubeチャンネルにて、週1くらいのペースでランクバトルの配信を行っております。よろしければチャンネルを覗きに来て頂けると、大変嬉しいです。
↓構築概要+レンタルコード
TN:サッかみ 背番号:212
最終成績:1922 / 749位
最終戦績:131戦81勝50敗
TN:ルナ 背番号:212
最終成績:不明 / 2167位
最終戦績:90戦57勝33敗
構築コンセプト
・バイバニラの対面性能を活かし、その他能力の高いポケモン+ハッサムのスペックでゴリ押す。
構築経緯
今シーズンではシリーズ6ルールが適応となり、シリーズ5での使用率ランキングTOP10に入ったポケモンが使用禁止の、いわゆる『上位禁止ルール』にてランクバトルが行われました。
様々なポケモンにスポットライトが当たり、環境は以前にも増して多様化。使用構築に迷っていたシーズン中盤、友人のしおんさん(@shion1109)がハッサム入りの構築を使用して2桁順位を達成したと聞きつけ、構築の相談に乗って頂きました。
この時しおんさんが使用されていたバイバニラを軸とした対面構築が強そうだと思い、これを軸にメンツをアレンジしていきました。
※その時のしおんさんは更に以下の記事を参考にチームを構築したそうですので、ここに紹介させて頂きます。
→【ポケモン剣盾S8シングル最終52位(レート2118)”バイバニラ軸対面構築~ヨロイじまver"】 - 阿知賀のポケモン日誌
バイバニラは特性『ゆきふらし』により天候をあられ状態にすることができ、これにより高威力の一致技『ふぶき』が必中になったり、またあられで相手のポケモンのタスキを削ったり、技『オーロラベール』を使用して見方の耐久を底上げすることができます。加えて『ミラーコート』で特殊技を反射して相手を迎撃したり、先制技である『こおりのつぶて』が使用できたりと、高い対面性能を誇ります。特にパッチラゴンが使用率トップである今環境において、パッチラゴンよりも速くて抜群をとれることも優秀です。この対面性能を信じ、これを軸に構築を組み立てて行くことにしました。
対面的な他のアタッカーとして、かなり通りが良いと感じたリザードン、高い耐久で環境トップと撃ち合えるアシレーヌ、単純な破壊力から使用しない理由はないと考えたパッチラゴンを選抜。また今環境は受け系の構築が多く見られたため、これを崩す積みアタッカーとしてガラガラ(アローラのすがた)を採用。この並びが個人的にかなり気に入ったため、技構成や能力の配分等を調整しながら、最後まで戦ってもらいました。
構築名の『秋限定』という言葉には、構築に秋色めいた暖色系のポケモンが多いこと、冠の雪原のリリース(=冬の到来)までの短い期間限定の構築であること、オタクは限定という言葉に弱いため記事の閲覧数が増えると思った、などの意味が込められています。「バイバニラは季節で言うと冬のポケモンでは??」などといったご意見は受け付けておりませんのでご了承ください。
個体紹介
※一部、ポケモンの能力をHP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの順に H A B C D S と表記しています。
※調整について
・16n-1:定数ダメージ(天候、状態異常など)の効率を良くする配分
・16n+1:定数回復(グラスフィールド、たべのこし等)の効率を良くする配分
・11n:性格補正での無駄が生じない配分
ハッサム (NN:ハイビスカス)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:テクニシャン
持ち物:こだわりハチマキ
配分:H252 A252 S4
能力:177-200-120-x-100-86
技:バレットパンチ/でんこうせっか/ばかぢから/ダブルウイング
調整
H:極振り
A:特化
S:余り(ミラー意識)
もう一人のボク。NNは鮮烈に赤い花の名から。
環境上位が出禁になり、環境全体のパワーが落ちた結果、相対的に強化されたような感覚です。対面性能を重視したフィニッシャー型として採用し、選出率はさほど高くないとはいえ、期待通りの活躍をしてくれました。
能力について
ゴリランダーが使用禁止になったことでHP177による定数回復最大化(16n+1)の恩恵を受ける機会は減ったものの、対面的な構築コンセプトを考えると定数ダメージ意識のHP175(16n-1)の恩恵よりも、単にHP数値が2だけ高いことのメリットの方が大きいと考え、HA極振りとしています。
特性:テクニシャン
威力60以下の技の威力を1.5倍にする、ハッサムの代名詞とも言える特性。今作ではダブルウイングもその恩恵を受けられ、ハッサムにしかない強みを最大限に生かせるようになっています。
持ち物:こだわりハチマキ
先制技の威力を最大化して、エースの削り残しを確実に仕留めます。フィニッシャーとしての運用が多いため、技固定のデメリットは少ないです。
また火力が上昇することによって、ウーラオスがダブルウイングで倒せるようになります。
技①:バレットパンチ
メインウェポン。全ポケモン中最高火力のバレットパンチは伊達では無く、驚くほどのダメージが出ます。
技②:でんこうせっか
フィニッシャー性能を高めるサブウェポン。バレットパンチに比べると威力は落ちますが、バレットパンチが効果いまひとつの相手に対して、申し分ないダメージを与えてくれます。優先度+2のフェイントと選択。
技③:ばかぢから
高威力、命中安定の必殺技。4つの技の中で最もダメージの期待値が高い技で、はがねタイプ等をはじめ、ロトム等への安定打点としても重宝します。
技④:ダブルウイング
今作で新規習得した連続技。命中不安ではありますがばかぢからに匹敵する威力のひこう技で、加えて連続技であることによりウーラオスのきあいのタスキやバタフリーのみがわりの影響を無視することができる、非常に優秀な技です。
リザードン (NN:サザンカ)
※キョダイマックス
補正:おくびょう型 (S↑ A↓)
特性:もうか
持ち物:いのちのたま
配分:B4 C252 S252
能力:153-x-99-161-105-167
技:ブラストバーン/ぼうふう/ソーラービーム/りゅうのはどう
本構築の暴れ将軍。NNは童謡『たきび』に登場する花の名から。
技の威力と範囲から、今シーズン最も暴れてくれそうな珠アタッカーとして白羽の矢を突き刺しましたが、期待通り、数々の相手を獄炎と共に屠り去ってくれました。
能力について
ダイマックスしてとにかくひたすら暴れてもらうため、魂のCS極振りです。リザードンミラーも多いため、最速は譲れません。
特性:もうか
キョダイマックスで使用するとダイバーンが使用できないため、恩恵を受けにくいサンパワーよりももうか推奨。もうか発動状態でのブラストバーンの威力は兵器級。
持ち物:いのちのたま
リザードンの暴君性能を高める逸品。逆にこのアイテムがないと力不足な感じがします。
技①:ブラストバーン
憧れの最強技。通常時・ダイマックス時とも威力が変わらないため、ダイマックス後にも破壊的なパワーで技を放つことができます。ダイマックスする前に使いにくいのが難点。
技②:ぼうふう
特殊ひこう最大打点。エアスラッシュと選択。ダイジェットの火力を重視する他、非ダイマックス時の威力も十分高く重宝する技。あめ状態でなければ命中が低いことが難点ですが、代わりに相手をこんらん状態にする可能性があります。
技③:ソーラービーム
リザードンの最も採用率が高い技。アシレーヌやドサイドンなどに、ダイマックスされても致命傷を負わせられる優秀な打点。非ダイマックス時にとても使いにくいことが難点。
技④:りゅうのはどう
唯一の命中安定技。竜波しか勝たん。ダイドラグーンとしてパッチラゴンへの打点となる他、対面のアタッカーの攻撃力を下げて被ダメージを抑える使い方ができます。
パッチラゴン (NN:ストレリチア)
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:はりきり
持ち物:こだわりスカーフ
配分:A252 B4 S252
能力:165-152-111-90-90-139
技:でんげきくちばし/げきりん/つばめがえし/かえんほうしゃ
シリーズ6の覇者。NNは花の形が鳥の頭のようなオレンジ色の花『ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)』の学名から。
シーズン後半はかなり対策されていたようにも感じましたが、チームから外すことの出来ない使い得枠として、最後までチームを支えてもらいました。
能力について
相手のパッチラゴンを意識すると、今シーズンはようき最速が安定だったと思います。相手のダイジェット後DMパッチラゴンがどうしようもない時、後投げから同速勝負を仕掛けられます。
特性:はりきり
パッチラゴンを頂点たらしめる特性。命中不安が付き纏いますが、それ以上のリターンを与えてくれる特性だと思っています。
威力1.5倍と命中0.8倍は共に物理技のみにはたらくため、かえんほうしゃの命中は下がりません。また、つばめがえしは威力1.5倍になりつつ、技の効果で必中となります。
持ち物:こだわりスカーフ
日が経つにつれパッチラゴンへのマークが厳しくなってきた事を感じ、ダイマックス前提のいのちのたま型から、ダイマックスしなくても強いこだわりスカーフ型へ変更。持ち物を譲った先述のエース・リザードンの後に登場する掃除役として大活躍しました。
技①:でんげきくちばし
アイデンティティ。特にアシレーヌやラプラスをはじめとした耐久の高いみずタイプにも、ダイマックス状態でさえ致命傷を負わせられるのは唯一無二。
技②:げきりん
覇者の技。使用した後数ターン技が固定化されるのが厄介ですが、主に3体目に試合のクローザーとして運用することで使いにくさはほとんど無く、ドラゴンクローは威力が足りない、ドラゴンダイブは当たらないのでこの技が安定です。
技③:つばめがえし
はりきりの効果がはたらく必中技。ダイジェットの媒体となりパッチラゴンのダイマックス適性を大幅上昇させ、またタスキポケモンの処理や試合終盤の詰め筋として優秀な技です。元の威力60、ダイジェット威力110と、他の技に比べ威力は低いため過信は禁物。
技④:かえんほうしゃ
ほのお打点として採用。シーズン序盤、パッチラゴンをタスキ+カウンターで対策する戦術を多く見かけたため、そのメタとして採用した名残です。はりきりでも特殊技の命中率は変化しないため、命中安定の技として使用できます。
アシレーヌ (NN:クレマチス)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:げきりゅう
持ち物:とつげきチョッキ
配分:H156 B156 C188 D4 S4
能力:175-84-114-187-137-81
技:なみのり/ムーンフォース/エナジーボール/アクアジェット
配分
H:16n-1
HB:A特化ウーラオスのこだわりハチマキ+かみなりパンチを93.8%の確率で耐え
C:11n
本構築の紅一点。オスだけど。NNは『リトルマーメイド』という品種を持つ花の名から。アシレーヌの髪飾りによく似たピンク色のキレイな花です。
自分が最強だと思っているリザードンに対して抗えるポケモン。今環境においてはとにかくタフな働きをしてくれました。
能力について
特殊方面の耐久は過剰であるため、火力は確保しつつそこそこに物理方面にも耐久を伸ばしました。これにより物理アタッカーとの対面もグッと楽になったと感じます。
特性:げきりゅう
アシレーヌの耐久力と非常に相性の良い特性。特にダイマックス中などはげきりゅうのHP圏外から倒されることは少なく、発動の機会は多いです。
持ち物:とつげきチョッキ
アシレーヌの元々高いとくぼうを更に強化することで、特殊アタッカー全般はおろか、ロトムなどの弱点を突かれるポケモンに対しても渡り合うことができるようになります。
技①:なみのり
うたかたのアリアと選択。あちらは音技で相手のみがわりを貫通するのに対し、こちらは目の前のみがわりに命中します。今回は目の前のみがわりを壊すことを優先してなみのりを採用。ストリンダーの特性『パンクロック』に半減されない点も些細ながら評価しています。
技②:ムーンフォース
高火力の一致フェアリー技であるだけでなく、相手のとくこうを下げる、ダイフェアリーとして状態異常耐性をもたらすなど、無くてはならない技。
技③:エナジーボール
マリルリ、ウォッシュロトム、ガマゲロゲ等、この技を通したい相手が多く、アシレーヌの対面性能を向上させる技でした。
技④:アクアジェット
タスキで耐えた相手や、先鋒・エースの削り残しなどを処理するのに使用する先制技。この技にもげきりゅうが乗るので強い。
ガラガラ アローラのすがた (NN:コウホネ)
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:いしあたま
持ち物:ふといホネ
配分:H252 A44 S212
能力:167-106(×2)-130-x-100-101
技:フレアドライブ/シャドーボーン/じしん/つるぎのまい
調整
H:極振り
A:余り
S:無振り80族(バルジーナ等)抜き
ヴェラ火山の破壊神。NNは骨の名を冠する花の名から。
主に対受け系構築を意識して、でんきの一貫が切れて、おにびを貰わなくて、サニーゴにも打点がある剣舞物理アタッカーとして選抜しました。期待通り、受けループへの勝率を非常に高めてくれました。
能力について
受け系の構築に出す事を意識したHSベースです。Aは無振りでも実質200(→A特化ハッサムと同値)というワケのわからない攻撃スペックのため、これでも十分に受けを崩す力があります。役割対象であった高耐久ポケモンほぼ全ての上から行動できたため、強い配分でした。
特性:いしあたま
受け系の高耐久にフレアドライブをブチ込む事を考えると反動が怖くて夜も眠れないため、いしあたまで採用。実際いしあたまでないとHPが足りなかったであろう試合は多く、この選択は正解だったと思います。
『でんきの一貫が切れて、』と言うクセにひらいしんではないのですが、選出画面や相手の技選択時に見えない圧力として働いてくれれば十分と考えました。アシレーヌの裏に置くサイクル要因として使用するならばひらいしんの方が良いと思います。
持ち物:ふといホネ
ガラガラのこうげきを2倍にするチートアイテム。これを奪われるとガラガラの性能が極端に落ちるため、相手のトリックなどを十分に警戒しなければいけません。
技①:フレアドライブ
メインウェポン。特性のおかげで一切のデメリット無しで使用できます。反動の無いフレアドライブは引くほど使いやすいです。
技②:シャドーボーン
ガラガラの専用技。新技のポルターガイストと選択ですが、あちらは相手が道具を持っていないと使えないことに加え命中不安のため、命中安定と追加効果のぼうぎょダウンに期待してこちらを採用。
ダイホロウとして相手のぼうぎょを下げることで、特性てんねんのピクシーやヌオーへの圧力となります。
技③:じじん
ドヒドイデの弱点を突ける高威力・命中安定技。おそらくホネブーメランと選択ですが、シリーズ6ではその役割対象であるミミッキュが使用禁止、かつあちらは命中不安のため、命中安定を取っています。
技④:つるぎのまい
破壊性能を高めたかったので採用。実際はダイホロウとダイバーンの追加効果だけでゴリ押した試合が多かったため、蛇足であったかもしれません。おにび、みがわり、ほろびのうた等、優秀な補助技は多いので用途に応じて選択。ヌオーやピクシーにも使えるいやなおと等も悪くないかもしれません。
バイバニラ (NN:バニラ)
補正:むじゃき型 (S↑ D↓)
特性:ゆきふらし
持ち物:きあいのタスキ
配分:H4 C252 S252 (※D最低値)
能力:147-115-105-162-90-144
技:ふぶき/フリーズドライ/こおりのつぶて/ミラーコート
本構築の要。NNは名前にも含まれる、アイスクリーム等の香りの原料である花の名から。
使用するまであまり信用していなかったのですが、シーズン終盤はほぼ全試合選出していました。とにかく広範囲に対して何らかの仕事ができるため初手に起きやすく、また普通に対面性能が高いので後続に置いても良し。
もっと使用する人がいても良いのに、と思えるくらいに大活躍してくれました。
能力について
元のとくぼうが結構高いため、ミラーコートのダメージを伸ばすためにとくぼうは最低値にしています。
またパッチラゴンやホルードの上を取りたいため、すばやさに上昇補正をかけています。火力は低いですが、実際にこれらのポケモンの上から技を使用したことで勝利した試合は多かったように思います。
特性:ゆきふらし
メインウェポンのふぶきとの相性が良い他、相手のタスキ潰し、定数ダメージ蓄積など、バイバニラの対面性能を非常に高めている特性。
持ち物:きあいのタスキ
ターンを稼げることで定数ダメージが増やせたり、先制技のこおりのつぶてや反射技のミラーコートと相性が良かったりします。
技①:ふぶき
バイバニラの低いとくこう数値を高い技威力で補う技。ぶっちゃけ補えてはいない。特性のおかげで必中のため、安心の高火力技として使用できます。時には相手を凍らせて運勝ちを生産します。
技②:フリーズドライ
みずタイプに対して抜群となる特別なこおり技。ウーラオス(れんげきのかた)、マリルリなどに対して使用することが多かったです。時には相手を凍らせて運勝ちを生産します。
技③:こおりのつぶて
バイバニラの対面性能を高める技。パッチラゴンやホルードに対して効果が抜群であることが強い。
技④:ミラーコート
不利対面の一部を有利対面に変えてしまう魔法の技。シーズン終盤、上位帯ではバレてることも多く、相手依存な点が不安定ですが、この技により量産したイージーウィンの数は知れず。
苦手なポケモン
このポケモンがいるとサイクル戦を強いられることが多く、またバイバニラのミラーコートをケアしたトリックなどの立ち回りをされると、一気に厳しくなります。
バイバニラを軸として選出した際、これを起点にされてしまいます。パッチラゴンやリザードンをもってしても貫くのが容易ではない耐久のため、注意して立ち回る必要があります。
バイバニラに対して受け出しが安定するポケモンで、物理特殊どちらかわからない上に、みがわりを搭載している型などであれば、後続への負担も大きくなってしまいがちです。
対面で打ち勝ち、ジェットですばやさを上げて抜いていく構築であるため、途中でトリックルームを挟まれると途端に形勢逆転することが多いです。
はらだいこリザードン
初手バイバニラでミラーコートを押したタイミングではらだいこを使用されるとほぼ負けです。流石に切ってるんですが、最終日に結構当たりましたね…。
サイドン入りループ
ラッキーの前にガラガラを投げると安全につるぎのまいが使用できるのですが、輝石サイドンが居るとここに後投げされ、しかも想像を絶するほど硬いので、+2ガラガラであっても対処に工夫が必要です。
総括
昨シーズンは意気込んで挑んだにも関わらず、全く勝ちきれず悔しい思いをしたため、今季は再び3桁順位を達成することができてとても嬉しいです。
今シーズンは非常に学び多いシーズンになったので、来季はこれを活用してさらに高い目標を達成できるよう、精進したいと思います。
冠の雪原が10月にリリースされることが決定しました。おそらく今の環境での対戦が楽しめるのは、今シーズンがラストになるかと思います。前々期に3桁を達成し、その次のシーズンに大敗したことはやはり悔しかったため、来期はその二の舞とならぬよう、踏ん張りたいと思います。
最終日に、強そうな構築、並び、色々なものを対戦から学びました。まずはこれらを試してみるところから、また新たに始めていこうと思います。
長くなりましたが、この辺で締めたいと思います。ここまで読んでくださってありがとうございます。
それでは。
Special Thanks
しおんさん:構築原案&構築相談
よっちー:構築相談、戦友
リムショット:戦友
ライブ配信来てくれた皆さん
応援してくださった皆さん
ありがとうございました!
THE SUNSET I SAW THAT DAY
サッかみです。
いつもはポケモントレーナーとして、ポケモン達と冒険や対戦に勤しんでいるわけですが、また別の顔として、『BanG Dream!』のオタクでもあります。
『BanG Dream!(バンドリ!)』 とは?
アニメ、ゲーム、コミック、声優によるリアルライブなど様々なメディアミックスを展開する次世代ガールズバンドプロジェクト。(バンドリ!公式HPより)
サッかみの推しキャラは、Afterglowのギター担当『青葉モカ』ちゃんです。可愛いでしょ。
この記事を投稿した今は9月3日。青葉モカちゃんの誕生日なんです。モカちゃん、誕生日おめでとう!
せっかくなので、推しについてちょっとだけ語らせてくださいね。
バンドリ!では、メインメディアの一つであるアプリゲーム『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』内で、キャラクターにまつわるストーリーが、まるでアニメ作品を見ているかのように展開されていきます。
そして、何を隠そう、この青葉モカというキャラクターをめぐるストーリーは、ここ1、2年で大きな波乱を巻き起こしました。1年間くらい心から笑えなかったモカ推し、いるよな??今、生きてるか??俺は死んだ。(成仏)
今回の記事では、彼女をめぐるストーリーの大きな転機であったイベントストーリー『それぞれの道、結ぶ茜空』について、自分の感想と、これに関連する一つの考察を紹介したいと思います。
以下、ガルパのストーリーに関する大きなネタバレを含みます。したがって、まだ見ていない人はぜひ、ガルパの方で一連のストーリーを読んでから私の記事に戻ってきて欲しいと思います。
1. モカ蘭
先に述べた通り、彼女はゲーム内のバンド『Afterglow』のギター担当のキャラクターです。
(特に美竹蘭の顔が良すぎる。)
Afterglowは『幼なじみ5人組による高校生ガールズバンド』であり、メンバーの5人は幼少期からいつも一緒にいる、掛け替えのない5人組なわけです。エモいですね。
そんな中、ボーカルの『美竹蘭』が一人クラスが離れ、5人が離れ離れになってしまうかもしれないという危機に直面。5人が「いつも通り」一緒に居るために、バンドを結成しよう!と思い立ったのがこのバンドの始まりです。とてもエモいですね。
そしてこの美竹蘭というキャラクターが、青葉モカを説明する上で欠かせない人物なわけです。というのも、蘭は自分の感情をあまり表に出さない、クールで若干トゲトゲした、まさにロックなキャラクターなのですが、特別仲の良いモカちゃんにだけは素直になります。
ストーリー中でも、蘭はモカちゃんだけは特別な関係だと示唆するセリフもありますし、モカちゃんも、蘭だけは特別な感情を抱いていることを話しています。なんなら、他のバンドメンバーもモカと蘭だけは特別に仲が良い関係であるとハッキリ言っています。エモすぎ。これはもう付き合ってますね。
さて、一度モカ蘭の関係をまとめましょう。
幼なじみ5人組の仲良しバンド。その5人組の中でも、とりわけ仲の良い特別な関係が、モカと蘭の二人。以降『モカ蘭』と統一します。(2人を呼ぶ名前として使用するもので、カップリングの関係性を意図しません。強いて言えば、呼び方はモカ蘭派ですが関係性は蘭モカ派です。)
モカも蘭も、この5人の中で常に『お互いが隣にいる』と思っている。この概念が、以降とても重要になってきますので、理解しておきましょう。
2. モカちゃんショックの原点『ツナグ、ソラモヨウ』
避けては通れないこの話。
ガルパではバンドごとに焦点を当てた『バンドストーリー』があり、現在大きく2つの章に分けられています。
1章はバンドの原点だったり、初期の話。2章は、1章からの流れを汲んでの、先の話。両方とも、「バンドに起こった事件や危機」をテーマにしているので、どのストーリーも内容が濃く、特に2章は解散の危機に直面する話も多く、話が重くなりがちです。
しかしながら大抵は、メンバーの絆やバンドの楽しさを再発見することでこの危機を乗り越え、涙のハッピーエンドへと結ばれます。大抵はね。
どのバンドのストーリーもとても良いものでした。各バンドの大きな成長を感じられ、バンドが次のステージへと歩んでいく様を見せてくれました。
ただし1バンドだけ、いや、1人だけ。少し報われないような結び方をしたキャラクターがいます。それが、青葉モカです。
Afterglowのバンドストーリー2章『ツナグ、ソラモヨウ』の概要は以下のような感じです。
花道の家元の娘である蘭は、勇気を出して父親と和解し、目を背けていた花道にも真剣に向き合い始めました。(バンドストーリー1章参照)
蘭はいつもバンド内で作詞を担当していますが、こうして蘭自信が変化を始めたことで、ある日『蘭の書いた歌詞の意味がみんなに伝わらない』という事件が発生。これがキッカケで、喧嘩が勃発。メンバーが『自分と向き合い前へ進んだ蘭は、自分と見ている景色が違う』ということに気付きます。
そしてメンバーは自分たちを見つめ直し、もう一度、原点である夕焼けの屋上に集い、団結。その後、蘭の家に集い一夜を明かす中で、『夕焼け→夜空→朝焼けと移り変わる空模様のように、私たちも変化していくものだ』ということに気付きます(タイトル回収)。
『いつも通り』という言葉がバンドの合言葉であるように『いつまでも変わらず一緒にいるために結成したバンド』ということが、いつの間にか『変わろうとすることを恐れる』ことにつながっていると気付いたわけです。
蘭が一歩先に進んだように、自分たちも『これからも変わらず一緒にいるために変わっていく』ことを肯定し、新しい『いつも通り』を探していこう、という気持ちを共有し、バンドは再起動。一歩先を進み続ける蘭が「あたしの背中を信じて、ついてきて!」と、他のメンバーを引っ張るようにして、新しいAfterglowをここに見せてくれたのでした。
いやぁ、エモさハンパないですね。文字打ちながら「いい話やなぁ〜」と改めて感心してしまいました。
さて、この話の何がショックを巻き起こしたのか。それは、モカと蘭の『関係性の変化』に起因します。
モカちゃんは蘭を『常に隣にいる』と思っている、と言いましたね。しかしながらこの話の中で、モカちゃんには蘭の歌詞の意味がわからなかった。いや、モカちゃんは頭が良いので歌詞の意味はわかるのですが、『歌詞を書いた蘭の姿が浮かばなかった』というのが正しいですね。
これはモカちゃんにとって、『蘭の姿を見失った』ということです。結果として蘭は、自分を見つめ直し変わっていったことで、みんなよりもだいぶ先を歩いていたわけですが、『いつも隣にいると思っていた蘭は、気付いたら見えないところまで行ってしまっていた』と、見失って初めて気付いたのですね。モカちゃんにとって、この上なくショックなことでした。
そして、バンドが再起動し、新しい『いつも通り』を探していく中で、モカちゃんは『蘭の隣に居るのではなく、一歩下がってその背中を追いかけよう。せめてその背中は見失わないように。』と決意します。蘭を再び見失ってしまうことを恐れたモカちゃんは、隣にいたいという気持ちと決別し、蘭の姿を後ろから追いかける、ということを、自分にとっての新しい『いつも通り』とします。
え、、、?何これ、、、?
他のメンバー含めAfterglowはスッキリ報われているのに、モカちゃんだけあまりにも報われない、ツラすぎるエンド。モカ蘭を推していた身にとって、もはや『モカ蘭の終了』を意味するほどの大事件。
これを叩きつけられたサッかみは、当時ものすごくショックを受けていました。サッかみだけでなく、他のTwitterでフォローしていたモカ推しも、みな項垂れている様子でした。これこそが『モカちゃんショック』です。
あまりにもツラそうにするサッかみに、友人のアグくんも『大丈夫、Craft Eggを信じろ。Craft Eggがこんな終わらせ方をするはずがない』と、何度も慰めてくれました。この場を借りて、あの時の感謝を述べさせてください。どうもありがとう。
全くもってその通りで、当時のモカ蘭勢に残された選択肢は、『この心残りを公式がどう回収するのか?』という考察だけでした。
この時のモカ蘭勢の考察は鋭く、ストーリーを読み返していく中であることに気付きます。それは、『モカは一歩後ろを歩く決意をしたが、蘭はまだモカちゃんが隣にいてくれていると思っている』ということでした。実際、この時のイベントの個人エピソードの中で、蘭がモカのことを特別に思っている描写がありました。モカちゃんは蘭のことを後ろから追いかける覚悟を決めましたが、蘭は変わらずモカが隣にいると思っていたのです。
したがってこの時のサッかみが期待していたことは、端的に言えば『蘭がモカちゃんを救う』という形でのハッピーエンドでした。言ってしまえばモカちゃんが勝手に後ろに下がっているだけなので、蘭がモカを隣に引き戻して、モカちゃんの心を溶かして欲しい、呪縛を解き放って欲しい、という構図を夢に見ていたのでした。
このような報われない気持ちを抱えたまま、イベントから約1年が経過しようとした時、当時のイベントで公開されたストーリーで、そのアンサーが示されたのです。それが、『それぞれの道、結ぶ茜空』でした。
3. モカちゃんショックの結末『それぞれの道、結ぶ茜空』
※この話の前に公開された混合イベント『貫く闇、青薔薇の誇り』のストーリーで、2章後のモカちゃんにまつわる話が展開されます。気になる方はこちらを先に読むと良いでしょう。今回は割愛します。
運命のイベントです。以下、あらすじです。
華道と真剣に向き合い、前に進み続ける蘭は、華道の作品展出展のために、しばらくバンド活動を休むことになります。『蘭を見失わないように』と一人孤独にもがくモカちゃんは、成長を続ける蘭とどう向き合えばよいか分からず、またその苦悩を自分一人で抱えこもうとします。(←これがモカちゃんなんだわ。好き。守ってあげたい。でもそれは蘭の役目です。頼んだ。)
メンバーはモカちゃんの異変に気付き、モカちゃんの相談に乗ったり、励ましたり、モカちゃんを助けます。
その中で、キーボードの羽沢つぐみは蘭に、『モカちゃんにちゃんと思いを伝えて欲しい』と提言。ここで蘭は初めて『モカが隣にいることを当たり前だと思っていた』ということに気付くのです。つぐみ、ガチでファインプレー。
そして華道展の帰り道、蘭がモカちゃんにこのことを話し『いつもありがとう』と気持ちを伝えます。モカ、困惑。そこから、今までモカの気持ちに気づけなかった悔しさをぶつけるかのように、これまでのモカへの伝えきれない感謝を連打します。鉄壁のモカ、『いいって、そういうの…。』と制止を要求。しかし蘭の感謝の乱れ打ちは加速。ついにモカの硬く閉じてしまっていた心の扉を粉々にぶっ壊し、涙。同時に、サッかみも号泣。『ここにいて、ここにいる』ことを再確認(←この辺のニュアンスは是非直接履修して確認して)したモカちゃんは、『蘭の背中を追いかけることをやめる』と宣言。長い呪縛から、ようやく解放されたのでした。
ハイ投了(好き)。もう無理(好き)。降参降参(好き)。負けでいいです(大好き)。対戦ありがとうございました(本意)。
初めて読んだ時涙が止まりませんでした。モカちゃんが救われて本当によかった。。。
公式が用意したモカちゃんショックへの解答は『蘭の背中を追いかけるのをやめる』ことでした。しかし、この答えに導いてくれたのは紛れもなく、モカちゃんが隣にいることを再認識し、それをしっかりと言葉でモカちゃんに伝えてくれた蘭なのです。2章直後の時からずっと待ち望んでいた『蘭がモカちゃんを救う』という構図で、私たちモカちゃんファンも綺麗に救われました。
2020年2月2日に行われたAfterglowのリアルイベント『いつも通りの放課後デイズ』では、ストーリー朗読コーナーで、美竹蘭役の佐倉綾音さんと青葉モカ役の三澤紗千香さんが、本イベント第5話のこの美竹の感情ガトリング乱射シーンの掛け合いを披露してくれました。全オタク、号泣。当然、私も号泣。コロナ対策で付けてたマスクもビショビショ。コーナーが終わって拍手が止んだ時、会場中あちこちからのすすり泣く音が響いていたのを覚えています。現地で聴けて本当に良かった。。。。。
ところで、このストーリーを読んで、救われると同時に疑問に思うことがありました。それは、タイトルの『茜空』という単語でした。
『Afterglow』という名前からもわかるように、このバンドはとりわけ『空の表現』を大切にするバンドです。これまでのストーリーの中で、『夕影』『紺碧』『朝焼け』など、空模様に関する表現が幾つか出てくる中で、今回初めて『茜空』という単語が使われたんじゃないでしょうか。
茜空といえば夕焼けを表す言葉の一つであると理解していますが、夕焼けを表す言葉としてAfterglowは『夕影』という言葉を多用していました。だから、今回のイベントでここに『茜空』という言葉が使われていること、少し引っかかりました。
『茜空』という言葉自体は初めて登場しましたが、これと同じことを表すであろうワードは、実は既に登場していたように感じます。
それが、Afterglowの結成秘話を描いたイベントストーリー『夕影、鮮明になって』で登場した『Scarlet Sky』という楽曲の名前です。
スカーレット
スカーレット(英語: scarlet)は、色名の1つ。やや黄味の赤を表す。エカルラート(フランス語: écarlate)、スカーレットレッドとも。
鮮やかな純色とされることが多いが、JIS Z 8102:2001では、ややくすんだ色とされている。
ペルシャ語の سقرلات saqirlāt が語源で、本来は茜染めの高級織物の意味である。しかし、ヨーロッパでスカーレットに使われたのは、動物(昆虫)性染料のケルメス(クリムゾンにも使われた)やコチニール(カーマインにも使われた)である。
伝統的に、炎の色とされる。また、ストロンチウムの輝線スペクトルはスカーレットとされるが、波長640.8 nm、650.4 nm、687.8 nm、707.0 nmからなる。(Wikipediaより)
引用の通り、スカーレットという色は『茜』と結び付きます。スカーレット・スカイ、直訳で茜色の空。茜空。
このScarlet Skyという曲の歌詞のサビを紹介します。
あの日見た黄昏の空 照らす光は燃えるスカーレット
繋がるからこの空で 離れてもいつでも
この曲は元々、イベントストーリー『夕影、鮮明になって』の表題曲として登場しました。曲全体の歌詞も、このストーリーにそったものになっています。
サビの歌詞で『あの日見た黄昏の空』という表現があります。なんかまた新しい空が出てきましたね。2番の歌詞では、この部分は『あの日見た夕影(せきえい)の空』となっています。この『黄昏の空』という言葉も、『夕影』とは異なる意味付けになっているのかな。
ここで、WEGOコラボ第一弾で発売された青葉モカのコーチジャケットの背中に書かれた英文を見てみましょう。
THE SUNSET I SAW THAT DAY
sunsetという単語は直訳で夕焼けを意味します(ストーリー中にも登場する)が、これを『黄昏の空』と訳せば、この文の和訳は
あの日見た黄昏の空
となります。つまりこの英文は、Scarlet Skyのサビの歌詞の英訳であろうと思われます。
この裏付けとして、WEGOコラボ第二弾で発売された美竹蘭のパーカーの背中に書かれた英文には、
BURNING SCARLET
と書かれています。直訳で、
燃えるスカーレット
となり、こちらもScarlet Skyのサビの歌詞になります。
ここまでの話を踏まえた上でさらに気になるのが、『黄昏の空』にも違う意味があるのだろうか?ということです。
この単語については、実は2章イベント時のモカちゃんのメモリアルエピソード内で既にチラリと語られていました。
『黄昏』とは元々『誰(た)そ彼(かれ)』を意味し、日が落ちて暗くなって、そこにいる人の顔が見えなくなって、誰だかわからなくなることに由来するそうです。(モカ談)
このことを、自分が蘭を見失ってしまっていた事実に掛けて説明しました。蘭のことを見失っていた時のモカちゃんは、まさに『黄昏時』だったのですね。
そう考えると、このScarlet Skyの歌詞は、モカと蘭にまつわるこれらのエピソードに重なっているようにも見えます。これは考察というよりサッかみの妄想であるのですが、Afterglowの歌(美竹蘭の作詞)は『感情がありありと現れた直球の歌詞』が評価されるものなのです。そのため、Scarlet Skyの歌詞は全体としてイベント『夕影、鮮明になって』のストーリーをそのまま現出したようなものになっているのですが、このサビの部分、ここはストーリーそのままというより抽象的な表現になっているんですよね。
Afterglowの原点とも言えるこの歌の歌詞と、その後の蘭やモカとのエピソードをリンクさせる、言い方を変えれば『モカ達が歌詞のシーンを追体験する』ことで、これら高校生が書いた直球の歌詞にも、別の角度から考察の余地を与えてより楽曲を豊かなものにしているのではないか?という風に考えています。
以上、サッかみの妄想でした。
では、その『黄昏の空』を『照らす光』すなわち『燃えるスカーレット(茜色)』ってなんのことなんですかね?
これはいくつか解釈が出来そうなんですが、自分が推しているのは2018年7月に開催されたペルソナ5とのコラボイベント『参上!夕影の怪盗団』でのこと。
この時はみんなが怪盗団となり、それぞれ独自のコードネームを持って、弦巻家に潜入するわけですが、その時の蘭のコードネームが『スカーレット』なんですね。驚き。見つけた時はひっくり返りました。
この時の美竹蘭のメモリアルエピソードのタイトルは『素敵なコードネーム』となっているのですが、なんと持っていないので確認できません。見たい、見たすぎる!
しかしこの他にも、例えばこのペルソナコラボイベントの時のガチャの名前は『絢爛のスカーレットステージガチャ』だったり、また3周年記念イベント『Backstage Pass 3』のAfterglow回のタイトルは『茜色の思い出』だったりします。これらはどれも、美竹単体を指すというよりはAfterglow全体を表現しているように感じます。
結局のところ『茜色』というものは前提として『色の表現』であって、イメージカラーが茜色に該当するものが『美竹蘭』と『Afterglow』であるのかなぁと思っています。
しかし、『それぞれの道、結ぶ茜空』というタイトル、またそのストーリー及びScarlet Skyの歌詞中で、『黄昏の空に彷徨うモカ』を照らした『スカーレット』とは、美竹のことであって欲しいと願っています。Scarlet Skyのサビ歌詞後半部分に『繋がるからこの空で 離れてもいつでも 』とあるのですが、心が離れることがあっても、スカーレットのもとにまた繋がって、ずっと寄り添っていて欲しいものです。
WEGOコラボグッズで、モカのジャケットに『あの日見た黄昏の空』、蘭のパーカーに『燃えるスカーレット』と書かれたのは、この展開の暗示でしょうか。私はWEGOに朝から並んだけど目の前で売り切れて買えず、受注販売の時にお金がなくて買えていません。悲しい。
今度新しいAfterglowのシングルで『Sasanqua』が発売されますが、この歌の歌詞はモカちゃんが作詞したそうです。Short ver.の部分だけ聞いてもガチで泣く。
サッかみは考えることが好きなオタクなので、Sasanquaの歌詞もじっくり噛み締めたいと思います。楽しみ。
長くなったけどここで終わりにします。語りたいことはまだまだ山ほどあるのですが、どうしても長くなるので。知り合いは、是非お酒の席で話を聞いて。語りたいんです。
ここまで読んでくれて本当にありがとう。
そして、改めて。
モカちゃん、誕生日おめでとう!
2020/9/3
【S8シングル構築】夏色ペリグドラハッサム【最終775位/レート1951】
はじめに
サッかみです。
剣盾が発売しておよそ9ヶ月、シーズン1からずっと乗りたい乗りたいと言い続けていた3桁順位にようやく到達することができ、しかも最終3桁でシーズンを終えることができました。
今まで以上に対戦に熱を注いだシーズンであったので、備忘録として今シーズンの構築を本記事にてご紹介いたします。誰かの参考になれば幸いです。
また、自分はYouTubeにて、ランクバトルの対戦動画の投稿や配信を行っています。今回の構築を使用した対戦もアップロードしていますので、ぜひご視聴ください。よければチャンネル登録して、継続的に見て頂けると嬉しいです。
構築名は『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』より、現在(8月1日)開催中のイベント『夏色サンシャインデイズ』から。 雨構築は暑い夏に涼を感じられるステキな構築です。
↓構築概要+レンタルコード
TN:サッかみ 背番号:212
最終成績:1951 / 775位
最終戦績:183戦109勝74敗
構築コンセプト
・環境的に刺さっていると感じたキングドラを通す。
・キングドラ、ウーラオス、ミミッキュなどで対面構築的にテンポを取り、ハッサムで試合を締める。
・構築全体で対面性能が高い構成のポケモンや強力な先制技を多く配置し、試合展開のプランを柔軟に組み立てられるようにする。
構築経緯
DLC第1弾『鎧の孤島』から、自分が最も好きなポケモンであるハッサムが遂に剣盾にも登場しました。USMではラティハッサムを使用してレート2000を達成したこともあり、USMでも共に戦い抜いた相棒ということで、ハッサムを軸に構築を考えることにしました。
【S15使用構築】ラティハッサムReturns【最高/最終2014】 - ヒトデちゃん戦記
しかし、今作ではハッサムはメガシンカできず、はねやすめ、はたきおとすなど優秀な技をいくつか失っており、USMと比べて扱いにくい印象を受けました。加えて、元がほのおタイプであるエースバーンの台頭、それに対応するいかくギャラドスの増加など、シーズン8の環境はハッサムにとって絶望的であると思われました。
それでも、ゴリランダーやトゲキッス、ミミッキュなどに強いという確固たる長所もあり、その持ち前の耐久の高さと、代名詞であるバレットパンチの縛り性能の高さを評価してハッサムを続投。これらを活かしながらハッサムを使うならば【雨構築】の軸に組み込むのが良いと考え、取り巻きを考えていきました。
雨構築とは、特性『あめふらし』や『ダイストリーム』によって天候を雨にし、その恩恵を受けながら戦う構築のことです。雨が降っているとみずタイプの技の威力は1.5倍になり、さらにほのおタイプの技の威力は半減になります。また天候が雨の時すばやさが2倍になる特性『すいすい』など、雨の時にはたらく特性を活かして戦います。
今回は、あめふらし要員としてペリッパー、すいすいアタッカーとしてキングドラを選択しました。
あめふらし要員にはペリッパーの他にS8で解禁となったニョロトノがいます。こちらはペリッパーよりも耐久のバランスが良く、ほろびのうた、アンコールなど器用な技を使えることが魅力ですが、交代技を持たないためサイクル運用が難しい、みず単タイプのためそれ以外の打点が乏しい、流行りのゴリランダーに縛られやすい、などが弱点です。
これに対しペリッパーは、みず・ひこうの複合タイプで、あめふらしと相性の良い一致技『ぼうふう』が使え、交代先にも一貫を取りやすいこと、じめん技の一貫を切れること、何より優秀な交代技『とんぼがえり』を覚えるため、サイクル運用しやすいことなどがメリットです。HPに厚くすると環境に多いゴリランダーの鉢巻グラススライダーも耐え、通りの良いぼうふうを押し付けられます。これらの点から、ニョロトノではなくペリッパーを採用しました。
構築のエースとなるすいすいアタッカーには、キングドラを選択しました。
破壊的な威力の雨下みず技に加え、高威力のダイドラグーンはダイマックスでの撃ち合いで非常に強力です。加えて今作から『ぼうふう』を新たに習得し、雨構築の天敵でもあるくさタイプに高い打点を持つ他、ダイジェットとして使用することでさらにすばやさを高められるようになりました。また特殊エースは現在の環境では通りが良く、安易な受けを許さない特殊技の攻め性能と高いダイマックス状態での撃ち合い性能もキングドラの魅力です。
みず・ドラゴンの複合タイプは耐性も優秀で、みずタイプが苦手とするくさ、でんきなどの技を等倍で受けられます。またほのお技を1/4で受けられ、数少ない弱点であるドラゴン、フェアリー、フリーズドライなどの技ははがねタイプにいまひとつである点も、ハッサムと相性が良いです。何よりハッサムの隣には青色のドラゴンが似合うため、キングドラをエースとしました。ハッサムと並ぶと顔が良すぎてニヤニヤしてしまいます。
この時点で、特にアシレーヌ、マリルリ、ラプラスなどキングドラに打点を持つ相手のみずタイプが苦しいと考え、これらのポケモンを牽制できるよう、パッチラゴンを選択。
残り2枠に、ウーラオス、ミミッキュを選択することで、構築全体の対面性能を高め、一旦チームがまとまりました。
この6匹でずっと潜っていましたが、構築全体でのフェアリーの一貫が気になったため、パッチラゴンをジバコイルに変更。最終日はこの並びで最高順位を更新し、シーズン8は終了しました。
個体紹介
※一部、ポケモンの能力をHP・こうげき・ぼうぎょ・とくこう・とくぼう・すばやさの順に H A B C D S と表記しています。
※調整について
・16n-1:定数ダメージ(天候、状態異常など)の効率を良くする配分
・16n+1:定数回復(グラスフィールド、たべのこし等)の効率を良くする配分
・B<D:相手の特性『ダウンロード』で相手のとくこうを上げさせない調整
ハッサム (NN:ハイビスカス)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:テクニシャン
持ち物:こだわりハチマキ
配分:H252 A252 S4
能力:177-200-120-x-100-86
技:バレットパンチ/とんぼがえり/ばかぢから/ダブルウイング
調整
H:極振り&16n+1
A:特化
S:4振り(ミラー意識)
最高の相棒。NNは鮮烈に赤い花の名から。
ダイマックスとの相性の悪さやエースバーンの台頭が向かい風かと思いきや、エースバーンは特性リベロのためバレパンが等倍で通る場合が多く、ダイマックス終了後の詰め筋として不利では無いように感じました。むしろエースバーンの流行により逆に他のほのおタイプが減少傾向にあること、使用率2位のゴリランダーに明確に強いことや、終盤に再流行したトゲキッスを先制技で縛れることなど、環境の穴を突くように刺さったその様はさながらガンマンのよう。雨という構築コンセプトが相手のほのおタイプを牽制していたこともあり、選出頻度も思いの外高く、大活躍でした。
調整はHAぶっぱ、残りを対ハッサム意識でSに4振りです。定数ダメージを抑える16n-1調整としてH236振り(実数値175)の選択肢もありますが、構築的にあまりサイクルしないことや、ゴリランダーへの後投げ運用も考えると、定数ダメージを受けることよりグラスフィールドでの回復量が多い16n+1調整となるH252振り(実数値177)推奨かなと思います。構築によりけりです。
最初はオッカのみを持たせたつるぎのまい型で使用していましたが、バレパン1発1発の威力が高いことや、ダブルウイングととんぼがえりが両方欲しいことなどを考慮してハチマキに変更。キングドラやミミッキュ、ウーラオスの削り残しの処理が主な仕事であったので、この変更は正解だったと思います。最後はハッサムでバレパン数回押して勝ち、という試合が多かったです。
バレットパンチと、有利な相手に後投げして雑に押せるとんぼがえりは確定。残り技として、はがねタイプやポリゴン2に押せるばかぢから、かくとうタイプやその他に対する高打点技としてダブルウイングを採用しました。構築や使い方によってダメおしやサイコカッターも面白そうです。ダイウォール運用も考えつるぎのまい等の補助技も悪くないと思いますが、技範囲が広いフルアタを自分はオススメします。
キングドラ (NN:エゾカンゾウ)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:すいすい
持ち物:いのちのたま
配分:H4 B4 C236 D12 S252
能力:151-x-116-159-117-137
技:ハイドロポンプ/りゅうせいぐん/ぼうふう/あくび
調整
H:奇数
BD:ダウンロード調整(B<D)
C:できるだけ高く
S:準速(ミラー意識)
本構築の大エース。NNは北海道の尾瀬こと『雨竜沼湿原』に咲く花の名から。
自身で雨始動できる&雨下で超高火力のダイストリーム、対物理での撃ち合いを有利にするダイドラグーン、雨が止んだ後のS確保&苦手がちなくさタイプへの抜群打点となるダイジェット、これら全てのダイマックス技が威力140で使える最強のポケモンです。
加えて、そこそこある耐久のおかげでダイマックスすると絶妙に硬く、+2技や抜群技を受けても大抵は耐えてしまいます。そんなポケモンがS実数値274から高威力のダイストリームやダイドラグーンを撃ち放ち続けるのだから、弱いワケがありません。
さらにダイマックスが終了した後でも、雨が止んでいなければ上からハイドロポンプ、りゅうせいぐん、ぼうふう等高火力で厄介な技を使用して退場することができ、削り性能がとても優秀です。この削りと合わせることで、裏のウーラオスのタスキ+ふいうち、さらにその裏のミミッキュと合わせて安全に相手を削り切ることができます。
C実数値が低いのでひかえめ+いのちのたま推奨。このため雨下でも+1エースバーンを抜くことができないため注意。本構築ではダウンロード調整を意識してCを若干削っていますが、CS252あまりHかDとかでもいいと思います。
技構成はハイドロポンプ、りゅうせいぐん、ぼうふうまで確定。強いので。残り1枠は一時ダイスチルのベースとなるラスターカノンを採用していましたが、ダイウォールが使えることがかなり強いと感じたので補助技にしています。撃ち逃げでアドが取りやすいあくびを採用していますが、攻撃技使う方が強いので使用頻度は低め。あまごい、みがわり、こらえる、かなしばり、えんまくなど他にも優秀な補助技が多いので、好みで選んで良いと思います。
命中不安技ばかりなので、基本的にダイマックスして運用。技外しはご愛敬。余談ですがAとCの実数値が同じでとびはねるやりゅうのまいも覚えるので、物理型で使用しても面白いかも。
ペリッパー (NN:ペリカンバナ)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:あめふらし
持ち物:こだわりメガネ
配分:H204 B4 C252 D12 S36
能力:161-x-121-161-92-90
技:なみのり/ぼうふう/とんぼがえり/ねごと
参考:https://lemipkmn.hatenablog.com/entry/2020/04/25/051308
雨始動&アタッカー要員。NNは名前そのまま。
構築経緯の項にも書いた通り、ゴリランダーのグラススライダーで縛られにくい複合タイプがとても優秀。有利な相手に後投げ→とんぼがえりで雨を降らせながら対面操作を行える点も魅力です。ステルスロックを抜群で受けるのは痛い。
今作ではキングドラが自分で雨を降らせられるので、選出必須ではありません。初速で抜けないドラパルトなどに対しあめふらしからキングドラを着地させたい時、ペリッパーの火力を通して圧力をかけたい時などに選出します。
補正は火力を重視したひかえめ型。ダイジェットを考えるとすばやさが欲しくもあるのですが、最低限の耐久を確保したかったため、HC型S微振りの好みの調整を参考にさせて頂きました。詳細は参考記事をご覧ください。カバルドン対面で天候を取れる&下からとんぼがえりできるれいせい型(C↑ S↓)もアリだと思いますが、今シーズンではジバコイルやポリゴン2の上から技を使えることが強かったです。
きあいのタスキ、とつげきチョッキ、しめったいわなどいくつか選択肢がある中で、今回はこだわりメガネを採用。物理メインの環境において、メガネペリッパーの一致技の通りは抜群です。思っていたより読まれにくく、相手の受け出しが全然成立せずそのまま倒し切ることもありました。
安定高火力のぼうふう、コンセプトのとんぼがえりは確定。みず技はハイドロポンプ、なみのり、ねっとう、それぞれ長所があるので、お好みで。それ以外の攻撃技であるれいとうビームやはたきおとすは正直あまり使用しないので、最後の1枠には補助技がオススメです。参考元の構築をはじめ、その他の雨構築のメガネペリッパーはこらえるになっていることが多いですが、今回はカバルドンへの後投げ→あくびの眠りを許しながらなみのりを強気に押していくことを考慮し、ねごとを採用しました。
タイプ一致ダイジェットが使えるので一応ダイマックス相性も○。ただしすばやさが遅いので注意。ただの雨始動要員としてだけでなく、ペリッパーダイマックスで詰めていくプランも頭に入れておくと、勝ち筋が広がると思います。
ジバコイル (NN:シデコブシ)
補正:ひかえめ型 (C↑ A↓)
特性:アナライズ
持ち物:たべのこし
配分:H252 B4 C196 D4 S52
能力:177-x-136-192-111-87
技:ほうでん/ラスターカノン/ボディプレス/みがわり
調整:
H:16n+1
BD:端数
C:余り
S:4振り65族抜き
最終日直前にパッチラゴンと交代で入ってきた磁石。NNは『磁石花』の異名を持つと言われるコブシの花の仲間の名から。余談ですが、属名は『magnolia』と言うそうで、由来は違うそうですが磁石(magnet)を思わせる名が素敵。
アシレーヌなどのみずタイプを牽制するでんきタイプが欲しいのにフェアリーが一貫してしまって窮屈、という悩みを解決すべく構築に滑り込んできました。
みがわりを活かして運用したかったため、たべのこしを持たせました。アシレーヌなどの低速ダイマックスを誘いつつみがわりでターンを枯らすなど、器用な立ち回りを実現できたと思います。
調整はたべのこし効率を考えてHPに極振り、ブラッキーやニンフィア、ハッサムなどに上からみがわりが押せると強そうだと思い、すばやさを4振り65族抜きまで振りつつ、残りをできるだけとくこうに回して火力を高めました。
マヒを通せると嬉しいほうでん、でんきが通らないじめん等への打点としてラスターカノンを攻撃技として採用。更に、ドヒドイデ等に強くしつつ、ついでに受け構築に積極的に出していけるように、みがわり+ボディプレスで対応範囲を広げました。でんき技を読まれドリュウズなどに引かれても、みがわりを置いておけば交代を見てからボディプレスを当てられます。
このポケモンの前に使用していたパッチラゴンの詳細も、7匹目の個体紹介として後ろに記載していますので、よければそちらもご参照ください。
ウーラオス いちげきのかた (NN:ファムーラン)
※キョダイマックス
補正:ようき型 (S↑ C↓)
特性:ふかしのこぶし
持ち物:きあいのタスキ
配分:A252 D4 S252
能力:175-182-120-x-81-163
技:インファイト/あんこくきょうだ/カウンター/ふいうち
調整
A:極振り
D:余り
S:最速(ミラー意識)
対面性能の鬼。NNは中国の武道『花架拳(かかけん)』から派生した『木蘭拳(ムーランけん)』の名の由来にもなっている伝説の女性『花木蘭(ファムーラン)』から。
すばやさが高く、あんこくきょうだとインファイトで極めて多くのポケモンに一致高打点を叩き込める上、タイプ一致の高威力先制技であるふいうちを使用できる、初手に繰り出しやすい安定ポケモン。あんこくきょうだが確定急所なおかげでいかくによる受け出しも許さず、相手を確実に大きく削ってくれます。
雨構築だからか、どうやら相手からは選出画面でれんげきのかたに見えるらしく、いちげきのかたをケアしていない選出をされてそのまま2,3体破壊することも少なくありませんでした。
『ダイマックスしなくても強いポケモン』をコンセプトとして採用しており、構築の対面性能を上げるため持ち物はきあいのタスキとしています。こだわりスカーフを持たせても面白そうですが、技の撃ち替えがしたいのでタスキで最後まで続投しました。
せっかくタスキで使用するので火力重視でいじっぱり型にするのも一考です。こうするとヌオーを押し切れるようになるのですが、初手ウーラオスミラーなことも結構多く、そうでなくてもS97が優秀なので、ようきで良いかなと思います。(いじっぱりだと、最速ゴリランダーを抜くことができません。)
タスキ型としての運用を考え、インファイト、あんこくきょうだ、ふいうちは確定。残り1枠は相手の物理ダイマックスを後発から返せるカウンターを採用しています。元々フェアリータイプへの打点としてどくづきを採用していましたが、最終日あたりで変更。ですが最終日はカウンターが読まれまくって痛い目に遭い続けたので、どくづきでも良かったかもしれません。
ほとんどダイマックスしませんが、ダイマックス技のことを考えるとキョダイマックスの方が得。妥協せずに特製ダイミツ入りダイスープを飲ませましょう。
ミミッキュ (NN:カルミア)
補正:いじっぱり型 (A↑ C↓)
特性:ばけのかわ
持ち物:アッキのみ
配分:H36 A236 B172 D4 S60
能力:135-154-122-x-126-124
技:ゴーストダイブ/じゃれつく/かげうち/つるぎのまい
参考:https://pokesol.com/team/party15
行動保障のお化け。NNは『花言葉 怖い』で調べて出てきた花の名から。花言葉は『ambition(大望, 野心)』『treachery(裏切り)』(https://hananokotoba.com/kowai/#i-34より)
キングドラやウーラオスで作った数的有利を勝ちに繋げやすい詰め性能を評価して採用しました。調整の詳細は参考元の記事をご覧ください。
構築内にかくとう打点が2つ(ハッサム、ウーラオス)既に採用されているので、ドレインパンチは不要かなと考えました。代わりに、ダイマックスターンの消費で勝ち筋を作りやすいゴーストダイブを採用。やはりタイプ一致のゴースト強打点はあって欲しいものです。一時期ヌオーを意識しすぎてウッドハンマーを採用していましたが、最終日前後はてんねんヌオーに一切当たらなかったので正解でした。
キングドラの後発としても優秀ですが、キングドラが出せない時のダイマックスエースとしても非常に優秀。ミミッキュのばけのかわ・ゴーストダイブを含めた消費ターンや、ダイホロウでのぼうぎょダウン、かげうちのダメージなど、試合全体に影響を与える唯一的な役割を存分に果たしてくれました。
【補足】
以下のポケモンは最終日の2日前くらいまで、ジバコイルの枠で使っていたポケモンです。最終的に構築から外れていきましたが、非常に面白いポケモンだったと思います。よかったら参考にしてみてください。
パッチラゴン (NN:ストレリチア)
補正:わんぱく型 (B↑ C↓)
特性:ちくでん
持ち物:オボンのみ
配分:H180 A12 B164 D4 S148
能力:188-122-144-90-91-114
技:でんげきくちばし/だいもんじ/でんじは/みがわり
参考:https://ameblo.jp/volgross/entry-12608539184.html
相性補完で入ってきた地雷枠。NNは花の形が鳥の頭のようなオレンジ色の花『ゴクラクチョウカ(極楽鳥花)』の学名から。
雨構築が苦手に感じるみずタイプのアシレーヌやマリルリなどに対して強いポケモンを模索。エースとしてではなく、役割対象をみずタイプに絞った補完枠として採用するのであれば特性ははりきりである必要はない、ということで命中安定をとってちくでんで採用。ロトムへの受け出しが安定してかつ相手のボルトチェンジを許さないことや、でんげきくちばしを使う際に一切の命中不安を伴わない点が優秀でした。
非常に奇抜なこの型は、『ちくでんパッチラゴンが使いたい』と友人のリムショット君に相談したところ紹介してもらったものです。詳しくは上記URLから参考元の記事をご覧ください。
有利対面でみがわりを置き、交代で出てきたポケモンにでんじはを入れ、痺れるまでみがわり→でんげきくちばしで削り、という風に、相手の構築を強く掻き乱してキングドラの補助をします。ただ火力はないのでポリゴン2などに簡単に受けられてしまう点は注意です。
終盤には調整を変え、持ち物をたべのこしに、だいもんじをほのおのうずに変えて使っても見ましたが、コチラもなかなか魅力的な性能を持っていると感じました。
補完枠として採用しているにもかかわらず選出画面での相手に与える圧力は凄まじく、半受け系をはじめ多くの構築の選出をグニャリと歪ませます。
選出パターン
初手に出し勝つことと試合全体の立ち回りを意識して選出を決定します。パターンは大きく以下の4つに大別されます。
①初手ウーラオスからテンポをとる
初手にウーラオスを投げて、高威力一致技+ふいうちで相手を確実に1匹以上削ります。ふいうちは読まれやすく、交代されてダイジェット等の起点にされることもあるため注意。逆に、ここの交代読みが決まると相手のパーティを半壊させられます。初手にゴリランダーと対峙してしまうと、ドラムアタック→グラススライダーで倒されてしまいがちなので、いるならハッサムに引いてとんぼがえりから組み立て直したいところ。
②初手キングドラで荒らし裏で詰める
初手のキングドラで出し勝ち→ダイストリーム、の流れを相手が受けられそうにない場合、この通りに動いて相手を確実に1匹持っていきます。ダイマックスが終わっても雨下でハイドロポンプやりゅうせいぐんを上から通すことができ、キングドラがひんしになるまでに相手全体をかなり大きく削ることができます。そうすれば後続のウーラオス、ミミッキュ、ハッサムなどで、テンポを崩さず攻め切ることができます。
③初手ジバコイルから相手の厄介な枠を処理する
受け系の構築やみずタイプなど、雨選出を遮るようなポケモンの相手をすることを意識して選出します。でんき技はじめんタイプに受け出されやすいので、みがわりなども駆使しつつ、相手を撹乱します。あくまで裏のエースの通りを補助するイメージを持つと、運用しやすいと思います。
ハッサム、ペリッパーのこだわり火力で初手から押していく、または出し負けや相手の交代による受けをケアしてとんぼがえりから有利対面を作るなど、サイクル展開でテンポをとります。有利対面から高火力で相手を大きく削り、相手が疲弊したところでダイマックスや先制技を通して勝つプランを見据えて行動します。
ミミッキュを初手に投げた試合は一度もなかったと思います。流石に裏に置いた方が強いと思いました。
苦手な構築、並び等
・じめん+みずのサイクル
具体的にいうとカバルドン+ドヒドイデやアシレーヌなど。ジバコイルやパッチラゴンがカバルドンに完全に受けられてしまうので、少し強気な立ち回りを強いられることが多かったです。ペリッパーのぼうふうが一貫する場合が多く、ペリッパーの自覚が勝敗を分けます。
・ラプラス入り
このポケモンがいるだけで雨選出が憚られます。キングドラを選出しないとどうしようもない時などは、仕方なくキングドラを選出し、ラプラスバック読みダイドラグーンなどを使用したりします。苦しいです。
・トリックルーム軸
キングドラの雨下珠ダイストリームでH振り輝石ポリゴン2を倒しきれないので、耐えられてトリックルーム→トリルアタッカーでダイマックス、と繋がれると打開される可能性があります。ミミッキュやウーラオスの行動保障、ハッサムでのタイプ受けを駆使してトリルターンを稼ぎます。トリルアタッカーがガラガラだと尚更キツい。
・相手のキングドラ
ミラーを安定して制するためにはこちらのキングドラを先に展開してダイジェットを積んでおかないといけないので、立ち回りが窮屈になりがちです。どうせ相手もひかえめと思われるので、魂の同速勝負を仕掛けるのもアリ。
総括
最終3桁、が目標で意気込んでいた今シーズン。最終日、初めて乗った3桁から連敗で転落し、もう撤退しようと考えたところから、負けじと対戦を重ねて最終順位を3桁で終えることができました。
3桁付近の上位帯で、何時間もぶっ通しで対戦し、また自信が目標とする記録をかけた緊張の試合を繰り返したことは、自分にとって大きな経験値になったと思います。
最終順位を更新したのが朝の8時半で、ここから2000に乗るのは厳しいと考えて勝ち逃げしましたが、もう少し時間があればレート2000目指して戦い続けていたことだろうと思います。実際少しずつ勝てるようになっていたので、それがちょっと心残りです。
最終3桁、人によっては何ら大したことのない結果かもしれませんが、剣盾発売からずっと目標として掲げてきた自分にとっては、十分で、大満足な結果でした。次は剣盾レート2000に目標をシフトして、また来シーズンも楽しんでいきたいと思います。
ハッサムが出てからというもの、今までとはモチベーションがまるっきり違ったので、やっぱり好きなポケモンの力というのは偉大だなと感じました。やっぱりハッサムなんだわ!!
次のシーズンは、ハッサムでレート2000に乗るぞ!
Special thanks
リムショット:構築原案、戦友
よっちー:構築相談、戦友
ツカサ:戦友
ましゅまろ。:パッチラゴン個体提供
フォロワーのハッサム使いの皆さま
その他応援して頂いた皆さま
ありがとうございました!